【政治報道】 令和二年十月十八日に東京・渋谷にてカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)グループのCCCマーケティング(代取:北村和彦)とTポイント・ジャパン(代取:長島弘明)の両社は、これからの未来を担う中高生から二十代の若者世代と政治・社会を繋ぐソーシャル プロジェクト『学校総選挙プロジェクト』のローンチ説明会を実施した。
本プロジェクトは、CCCの創業意図である「若者に新しい生活スタイルの情報を提供する拠点を提供していく」をアイデンティティに、若者が未来を生きていく糧となる新たな発見や考え方を共創していく場。若者世代が、政治や社会を“自分事化”する機会を創り、問いを設定して議論を深め、競争の激しい国際社会の中でも自分らしさを保ちながら、多様性を受け入れていくソーシャル プロジェクトを目指す。
CCCマーケーティングは同日の記者会見にて、「十代から二十代の若者の社会参加の機会が少ないと言われる一方で、アンケート調査の結果では十代から二十代も三十代以上と比較して政治への興味関心は遜色ないという事が分かっている。」と示した。
<ただ、政治への接し方が分からないだけ>
パネル ディスカスでは「若者の選挙離れ」をテーマにした話題から。 二十代のacra・辻愛沙子(乙亥)代取は、「若者の選挙離れというよりも、皆なやり方が分からない、声の上げ方が分からないという部分が多いと思います。それは、政治に対して意識がないかという訳ではないので、そのギャップをこれから埋められればと思います。」とコメント。
若者の政治や選挙参加につき、「若者達が政治や社会に対して関わり合いがないと思っていた所をどれだけ意識できるのかが重要だと思います。今、生きている社会と政治は切っても切り離せない関係にある。当事者である自分達が発信する事や考える事に対して、緩やかに、ふわりとでも、始められる場を創り出す事がとても重要だと思います。」と話した。
現役の女子高生からは、「友達同士では、なかなか政治の話はしない。くだらない事を話すのがメインなので、真面目と思われそうで踏み込め難い。」と伝えた。これに対し、愛沙子代取は、「(YouTuberの)kemioさんは、社会の話やセクシャリティの話も最近、足を運んだカフェの話や料理の失敗談等を同じテンションで話されますよね。政治だから社会だから真面目じゃないといけない、知識のマウント合戦になるではなく、放課後どうする、くらいの空気感を創れば良いですよね。」とアドバイス。
現行制度が異常な点に女子高生が気が付く
重ねて、「政治や社会課題を真面目なトーンで話さなければいけない、という今の空気感ではなく、 全部分かってなくても良いし、話す場所もカジュアルな場所でも良い、声のトーンも重くならなくて良い。」と政治への固い印象の見方を変える事を勧めた。
最後に、本プロジェクトで取扱って欲しいテーマとして女子高生からは「女性の政治参画」が挙がった。「選択的夫婦別姓に関しても、是非取上げて頂きたいのですが、既に予定しているという事だったので、女性の政治参画も取扱って頂きたいです。日本のジェンダ ギャップ指数は先進国の中でもかなり低く、政治経済でのジェンダ ギャップが、かなり足を引っ張っている状況です。現内閣も女性は二人。衆議院は十㌫、参議院は二十㌫しかおらず。これがクラスなら女子が一割って凄く少ないと思いますよね。投票も勿論ですし、出馬する権利という面でも、政治に興味をもつ女性が更に増えると良いと思いました。」と思いの丈を述べた。
また女子高生から「年金」も挙った。「私達の世代は、年金が無くなってしまうという話をよく聞きます。老後は二千万円を貯めなければいけないとも。今までは、年金を支払っても老後に支払われるものだったのに、何故、私達の代からその仕組みが回らなくなってしまったのか。本当に年金を支払った方が良いのか。皆がどう思っているのか、聴きたいなと思いました。」と、現シニアが若手の年金を食い潰している点を指摘した。
写真: CCC MARKETING HOLDINGS㈱
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