WCS各国代表がコミケ訪問、日本人との交流を図る

【社会ニュース】 平成二十八年八月十二日、「世界コスプレサミット(WCS)二〇一六」各国代表コスプレイヤの有志が、東京・有明の東京ビックサイトにて行われた『コミックマーケット(コミケ)九十』に参加し、日本のコスプレイヤーとのコスプレ作品合わせた企画等の国際交流会を行った。


当日コミケに訪れメディアの取材に応じた各国代表はスウェーデン、ドイツ、オーストラリア、メキシコ、インドのメンバ。コミケの印象についてスウェーデン代表は「こんな大きなイベントは初めて。(スウェーデンでの)大きなイベントでも九千人規模のものしかない。」と驚いた様子で、ドイツ代表の女性は「いつか行ってみたいと思っていた。同人誌もいっぱい買ってしまいました。」とコミケの同人誌の規模に感動した。またメキシコ代表は「初めてのコミケ参加で、夢が叶った。」と幸せそうな表情を浮かべた。



<各国の日本との違い>

 各国でもコミケのようなイベントは行われているが、やはり各国の代表も日本のコミケの規模には圧倒された模様。しかし日本との違いについて、インド代表は「二年ほど前から始まったイベントではコミックス経由のキャラクターが人気で、スタントマンによる戦いのパフォーマンスが人気。」と日本にはないパフォーマンスがある点が大きな違いと話した。また同人誌も大きな違いで、「同人誌のクオリティが凄い。」とオーストラリア代表は語る。一方、ドイツでは同人誌は禁止となっており、イベントでは多数の人がコスプレでピクニックをしながら楽しむものとなっている。


コミケでは、日本人コスプレイヤとの交流もWCSの代表メンバは愉しみにしていた。中でも世界で有名な「麗華」の名前が多く上がり、「一緒に写真を撮ってもらった!とても優しくて、嬉しかった。」と日本のコスプレイヤの品質にも感激した。オーストラリア代表は既に日本人のコスプレイヤと友達になって食事等も行ったと話し、その他の代表も国際交流の機会を楽しんだ。


コミケの共同代表は「撮影メインのコミケに対し、WCSは演劇を見ている様なコスプレで感銘を受けた。日本の漫画・アニメがこれだけ世界の人に愛されている事は有難く、海外の人にももっとコミケに来てもらって、これだけの仲間がいるという事を知ってほしい。」と話した。これからの海外交流については「パイプが少しずつ出来ているので、連携はとっていきたい。しかし海外で行っている様なパフォーマンスに関しては今の段階は難しい。」とし、まだまだコミケも課題はあるとしながらも、将来では行っていきたい意向を示した。


 『コミックマーケット九十

ポケモンGOのトレーナ写真:麗華-夏コミ8/16東I-28b/COSPLAYERS ARCHIVEより引用

 記者:原田眞吾×撮影:金剛正臣

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