生き急がない。もっとゆっくり、ぼーとする人生へ

【ビジネス・人生考察】 令和時代のビジネスは『芸術&スポーツ』。


働き方を第二革命(工場労働型)から第四革命(AI・ロボ活用型)に適応させるのが、令和時代。


政府がDX庁をつくろうとしているが、これは日本企業と日本のビジネスマンが第三革命(ネット利用型)に適応してないから。その数、三百万社以上。未だに過半数が自社HPが無い、ないし旧式。


第二・第三革命まではスピードと量がものを言う時代。ビジネスの語源の通り、busy(忙しい、忙しない)の生産性が高かった。これからはスピードと量ではなく、高品質が求められる。ビジネスマン(ビジネスパーソン)の時代からプロデューサの時代と令和はなる。高品質な商品・サービスを提供し続ける者が強い。


そこにスピード感は然程、関係がない。早くても低品質ならば、個人・企業・行政ユーザは欲しない。


AIが発達・浸透すれば、「レモン市場/経済学」は一掃されてしまうだろう。ロボが発達すれば、肉体労働者の職場はアマゾンの配送工場の様に減っていく。AI・ロボを活用できるプロデューサを欲する。その為の芸術経営。アーティスティックな事業がAI・ロボに勝る。


だからビジネスマンでは、アーティスティックな思考は厳しい。二十四時間、タスク処理ばかりしていて芸術はできない。芸術には潤沢な時間が欠かせない。そしてクリティカル シンキング(論理思考)でさえ、怪しい。論理的は芸術的だろうか。感情はプログラミングではないだろう。ただ分かっている事は、優れたプロデューサは自然に塗れており、時間が潤沢だ。忙しくない。


時間は確かに有限だが、FP的には二十代・三十代・四十代の各十年間を如何に計画するか、につきる。一分一秒を無駄にしないのは、第二・第三革命時代のやり方。第四革命にはそぐわない。というか、成果を出せない。個人・企業において成果とは、第一に資産形成だろう。全ての仕事は資産形成から始まる。


社会を見渡すと資産形成ではなく、日雇い労働の様に、その月の収入の為だけに仕事をしている人が多い気がする。これでは資産形成はできない。ずっとジリ貧。


スポーツで考えると、常に全力で練習・本番はできない。これでは馬鹿まっしぐらである。ちゃんと休養も含めながら、本番で最高のパフォーマンス(成果)を出せる様に計画するだろう。逆に何にも全力で挑めない者は論外。ビジネスはスポーツ化しているので、常に全力はしない。全力の部分と脱力・休養の部分をはっきりと分ける。強いて言うなれば、脱力・休養のシェアの方が多い筈だ。


中堅・シニアでこれを分かっている人は、とてもセンスが研ぎ澄まされている。若い。


実際には、若手の実業家の方が気が付いている。もう急ぎまくる時代ではない。急いで金つくりに没頭する時代ではなくなった。金つくりは徐々にゆっくり。急成長は急衰退するもの。急ぎまくるのは、ゴーイング コンサーンやサスティナビリティに明らかに反する。第一、心と身体が持たない。


今、所得が低くとも問題は無い。問題は所得が上がり続けない事ではなく、資産が増えない事だ。富裕層だから高所得ではない。中所得でも資産家はいる。日本の富裕層には、そういったタイプが多い。日本式で良いのだ。


生き急げば、窮する。


スポーツの様に急ぐ時、ゆっくりする時をはっきりと分ける。第二・第三革命の仕事の仕方には、合わせないで良い。もう時代ではない。自身の芸術性を高める為、体験を第一にする。その体験から閃きを得てプロデュースしていく。空しい人生ではなく、自身に誇りをもてる人生を歩む。


否、歩んで良い時代になった。第二・第三革命ではでき難かった。その点は先人・先輩に感謝だろう。


詰まる所、働き方改革とは生き方改革に他ならないのかもしれない。

色んな人の働き方・生き方を知って、自分だけのオリジナルな人生をプロデュース・クリエイションしていく。仕事としては商品・サービスをプロデュースしていくが、自己プロデュースというより百年懸けた人生クリエイションな気がする。


記事:羽田野正法



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