都が政府予算へ提案、「羽田深夜アクセス」「東名ー湾岸」「地下高速 新環状線」「地下鉄 新線」でNEO TOKYOへ

【政経報道】 東京都(知事:小池百合子)は、令和二年十一月十九日に三年度『国の予算編成に対する東京都の提案要求(最重点事項)』を決定した。今後、都は国の関係府省庁に対し、当該要求の実現に向けて的確な措置を採る様に要請を行っていく。

要求事項は、八項目二十施策。


以下が重点三項目。交通インフラを重点に据えた。

  1. 首都圏空港港湾機能の充実
  2. 幹線道路の整備促進による道路ネットワークの早期完成等
  3. 首都圏鉄道網の拡充


以下が一般五項目。

  1. 大都市防災対策の強化、首都機能の維持、国土強靭化の推進
  2. 国際金融都市・東京の実現、外国人受入環境の改善
  3. 戦略的な特区制度の活用
  4. 女性・障害者の活躍促進
  5. 少子・高齢社会への備え



(重点一)

施策一「羽田国際空港の機能強化」では、空港容量の拡大や二十四時間空港を活かす深夜早朝における交通アクセスの利便性の向上(広域交通ネットワークの整備)、地元へ情報提供・騒音・安全対策等を求める。交通ネットの具体に、国道三百五十七号「多摩川トンネル」の空港連結、財源確保、「東名高速ー湾岸道路」間における全区間の計画の早期具体化を挙げた。


同四「東京港の国際競争力強化」では、中央防波堤の外側コンテナ埠頭(Y3バース)の早期完成に向けた財源確保(埠頭整備 資金貸付金等)と本体工事の着手等。



(重点二)

同五「東京外郭 環状道路(外環・C3、東名高速ー湾岸道路間)の整備促進」は、前述の羽田空港へのアクセスに同じ。

同六「高速道路網の整備推進等」では、首都圏三環状道路(C1、C2、C3)に加え、地下「新・都心環状ルート」の形成や「首都高速 晴海線」の延伸(最長案;至 新宿)等の整備推進と財源確保を求める。具体は、江戸橋・箱崎JCT等の渋滞ポイントを避け、都心と「同 湾岸線」の相互アクセスを可能にする等。他には、日本橋周辺の高速地下化や別線(地下)が接続する「築地川区間」の計画具体化・着手等。



(重点三)

同八「鉄道ネットワーク等の強化促進」では、六路線の整備促進、構想段階の地下鉄「都心部ー臨海地域(例;新銀座ー新国際展示場)」「都心部ー品川地域(白金高輪ー品川)」への政府支援、地下鉄運転の時間延長等を求める。


六路線は以下の通り。

  1. 羽田空港アクセス線;田町ー羽田空港
  2. 新空港線;東急蒲田ー京急蒲田
  3. 東京八号線(有楽町線);豊洲ー住吉
  4. 東京十二号線(大江戸線);光が丘ー大泉学園町
  5. 多摩都市モノレール;上北台ー箱根ヶ崎
  6. 同;多摩センター町田



以上、重点三項目が実現すれば、東京経済が間違いなく再勃興する。現在の東京は、豊洲等の新興エリアと都心・城東、西の多摩エリアと都心が直に繋がっていない。そして空輸の核・羽田と品川周辺、物流の核・東名ー湾岸が脆弱である。城東と多摩には若手が多く移住し、力がある。その力を鉄道・道路・空路で生かせれば、間違いなく東京経済は再勃興する。


二期目の百合子都知事(壬辰)の政治手腕が正に試される。百合子都政に至っては、この重点三項目の強力な推進を以て各施策の失敗を払拭されたい。成功すれば余りある功績となろう。


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