ハンドメイド系C2C『クリーマ(4017)』が上場、流通総額が百億円へ

【ビジネス報道】 国内随一のハンドメイド系C2Cマーケットを運営するクリーマ(4017.TM)が、令和二年十一月二十七日に東証マザーズに新規上場し、記者会見を行った。平成二十一年の創業より十余年。丸林耕太郎(己未)代取は、「慶応大」卒の元ミュージシャン。新たな若手の上場企業代取が誕生した。


コロナ禍で巣籠り需要が重なり、今期末には流通総額が百億円を突破、売上高は前期の十五億円を大きく上回る見込み。報道現在で、登録するクリエイタ数は二十万。作品数は一千万。アプリのDL数も一千万。日中圏で展開。強みは以下の三点。

  1. プロ・セミプロ中心のクリエイタ基盤
  2. 高品質な作品
  3. クリーマ経済圏



<オムニチャネル展開>

 創業期のハンドメイド系市場には、大手を中心に群雄割拠だった。だが、丸林代取は「クリエイタ発掘・交渉」において、地道な努力によって大手を大きく抜きん出た。結果、サイト・アプリ内に並ぶ作品の品質が恒常的に上がり、若き女性ユーザ達の支持を得た。当然、サイト・アプリの使い勝手やデザイン等も優れている。


経済圏もポイント。デジタルだけでなく、アナログでもクリエイタに場を提供。毎年、東京ビックサイトにて「Handmade In Japan Fes’」等を開催し、クリエイタの自己実現をサポート。ビックサイトでは出展者数は三千、来場者数は五万に上る。



損益分岐点(BEP)突破

 経営的には、サイト・アプリ内広告の二種(内部;クリエイタ向け、外部;法人・自治体向け)が奏功。特に後者では、各地の伝統工芸品等も取り扱い、地方創生に貢献している。前々期までは、四億から七億円の範囲で徹底的に広告展開。芸能人を起用していた。その結果、二十代から四十代の女性を中心に、二千万から三千万のVISIT数を得、前期より連結営業利益が黒字。


クリーマの品質の高さや新クリエイタの参入、オウンド メディア等の魅力からリピート率・オーガニック流入が大幅増。大型広告無しでも、クリーマの圧倒的なコンテンツ力で堅調に業績は上昇している。同社は「収益化フェーズに入った。」と自負。この十年で目ぼしい大手は殆どが撤退し、目下、競合は一社のみ。寡占状態。



来るべき戦略的M&A

 また、今期より「CF」を開始。クリエイタの資金調達に貢献する。併せてテスト実施中だが、撮影から発送代行までを受託する「フル フィルメント」等も稼働開始。更に、二年後を目途に他領域のクリエイタ支援にも応用して新事業を展開予定。三年後には戦略的M&Aを目論む等、財務基盤が安定成長と視る。


丸林代取は「損益分岐点を超えた瞬間に突然、収益性が高まる事業モデルである。」と自信を見せる。経営観につき、「利益を出す会社が偉い会社だと、正直、僕は思ってませんで。社会に対して、日本に対して、人に対して提供すべき事を提供する事が会社の役割。その結果として、売上や利益が付いてくる。そのポリシに関しては、一切ブレる気はないんですけど、結局、売上や利益というのは、世の中の評価だと思っています。」と述べた。


丸林代取は、「論語」の孔子的、「論語と算盤」の渋沢栄一的な経営観。そして芸術経営を実践する。ポリシ維持なら、三年後のM&Aから更に躍進しそうだ。株価は四千円代からスタート。


記事:金剛正臣、写真:㈱クリーマ

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