船員募集の「J-CREWプロジェクト」、三代目に武田玲奈が就任

【社会・芸能ニュース】 平成二十八年八月二十九日に全日本海員組合(組合長:森田保己)と国際船員労務協会(会長:佐々木真己)は、若者に船員の魅力を伝え、外航日本船員の人材確保を支援するプロジェクト『JーCREW プロジェクト~やっぱり海が好き~三代目応援大使就任発表会』を東京・六本木で行った。


同事業は二十四年に立ち上がり、一人でも多くの人に外航船員の道を選んでもらう様に船・船員に関する様々な情報を積極的に発信してきた。初代応援大使は川島海荷(甲戌)、二代目は足立梨花(壬申)が就任し、三代目には女優・モデルとして活躍する武田玲奈(丁丑)が選出された。




<海運大国・日本をPR>

 船員の制服を着て登場した武田は、現役航海士より花束を贈呈され、初めて着た制服に喜びを表した。普段から撮影でよく海に行き、外航船を見た事がある武田は「航海士になって、外航船に乗ってみたい。中がどうなっているのか見てみたいです。」と話し、若者へ航海士のアピールをした。またイベントでは船の守り神とされる猫のコスプレで、特技であるルービックキューブの腕前も披露。「どこでも出来るので是非、船員の方に暇つぶしにして欲しいです。」と、緊張しながらも見事完成させた。

これから武田は、少年マガジンでの広告やポスタ掲載等で大使として宣伝活動を行っていく。


報道現在、全国各地を回る「百日キャラバン」を実施中。このキャンペーンは同事業の認知を目的とし、キャプテン・なみ丸をはじめとしたキャラクタ達や現役の船員が、外航船員の魅力を伝えるものだ。お祭りや学校の近くで行っている。



今の日本は海運で支えられている現実

 日本の輸出入は年間で九億㌧以上。その内で海運が九九.七㌫を占める。残りが空運だ。そして日本は世界に冠たる「海運大国」でもある。然しながら東京港は、コンテナの取扱量等でアジアの上海港等の後塵に甘んじている。政府は観光立国を目指しており、日本が世界一の保有数を誇る旅客船(大型クルーズ船)の需要が増大している。本年より「船旅活性化モデル地区」がはじまり、東京’(秋葉原・水道橋)ー羽田ー横浜間を強化する。また造船の生産革命で世界首位を取り戻す目論みだ。


海外との貿易も進み、外航船員の需要が高くなっている中、日本で働く外航船員の約半数は外国人である。また外航船員になりたいからといっても、誰でもなれる訳ではない。船員として船に乗り組む為には、船の大きさや種類、航行する区域に応じて一級から六級までの海技免状が必須。外航船員になる為には三級を取得するのが一般的で、いずれもある一定期間、実際に船に乗って実習経験を積む他、国家試験に合格し国家資格「海技士」となる必要がある。

責任がある仕事だけに、中々就職を目指す若者も少なく、ましてや認知すら低い現状だ。同事業を通した認知活動は、今後の日本を支える重要な役割となる。



記者:原田眞吾×撮影:金剛正臣

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