冬季の『映画ボリショイ・バレエ』は「ロミオとジュリエット」など三作品

【芸能報道】 令和二年十二月十五日からライブ・ビューイング・ジャパン(代取:畠中達郎、佐藤禎展)は、『ボリショイ・バレエ inシネマ Season2020-2021』を全国の映画館にて限定上映する。十五日と十七日には「くるみ割り人形」、三年一月に予定するのは「椿姫」、二月予定には「ロミオとジュリエット」の三作品。


ロシアの名門「ボリショイ・バレエ団」のステージを本拠地モスクワの劇場で鑑賞している様な臨場感溢れた公演映像と本企画ならではのバックステージ インタビュを観覧できる。幕間の出演者インタビュは、ボリショイ劇場に足を運んでも視聴できない貴重な体験。


ラインナップされた三作品は、どれも好評を得た圧倒的な名演ばかり。ボリショイが世界最高峰のバレエ団の一つである事を改めて確認できるだろう。



 「ボリショイ・バレエ団」とは、十八世紀後期に露・モスクワで創立された、ロシアで最も歴史が古く伝統を誇る名門バレエ団。「ボリショイ」とはロシア語で「大きい」という意味。その名の通り、 劇場もバレエ団もスケールが大きい。


創立当初は演劇的バレエを重視する「モスクワ・スタイル」「モスクワ・バレエ」と表現していたが、二十世紀初頭にアレクサンドル・ゴルスキーが当時の時代精神を反映させるべく「プティパ」作品の振付・改訂に取組み、今日のボリショイの基盤作りに貢献した。


ボリショイ・スタイルを飛躍させ、更に大きく興隆させたのは昭和三十九年のキーロフ・バレエ団(現在のマリインスキー)から移籍し、六十三年に芸術監督へ就任したユーリー・グリゴローヴィチの尽力による。


全てを踊りで表現しようとしたグリゴローヴィチは、「スパルタクス」等で男性ダンサのダイナミックな技巧、勇壮な男性群舞、また迫力あるコール・ド・バレエで構成されるグランド・バレエを「ボリショイ」の象徴として確立した。


芸術的、技術的レベルやダンサの層の厚さでは、他のバレエ団の追随を許さない。グリゴローヴィチの絶頂期にはプリセツカヤやマクシーモワ&ワシーリエフ、ベスメルトノワ&ラヴロフスキー等のバレエ史上に輝くスーパースター、伝説のパートナーシップを輩出した。


以降もアナニアシヴィリ、ザハーロワ等の世界的ダンサを生み出し、多彩なレパートリを誇る。また今日も、ジョン・ノイマイヤーやジャン=クリストフ・マイヨーといった振付家やNDT(ネザーランド・ダンス・シアター)のアーティストを招く等と至高の芸術を磨き続けている。


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