東京都が『緊急 自殺予防対策』を開始、子ども・若年女性向けを大幅強化

【社会報道】 東京都(知事:小池百合子)は、令和二年十二月十一日に『都民の「こころと命を守る」緊急自殺予防対策』により、自殺予防の為の支援・相談体制の強化を図る旨を発表した。


都内で発見された自殺者数は、六月以降で増加傾向。コロナ禍の影響は健康問題に止まらず、失業や休業等による就労環境の変化や生活の不安定化等による心身面の不調等、都民生活のあらゆる面に拡大。都は、今後も自殺リスクの高まりを懸念している。


以下の三本柱で対策を実施する。上図は、コロナ関連自殺者数の推計値(作図:島澤諭)。

  1. 早期発見・未然防止
  2. 相談体制の強化・充実
  3. 普及啓発・理解促進(社会全体で支える取組の推進)


一では「死にたい」等の検索ユーザへ相談窓口を案内する「検索連動型広告の実施(一月下旬予定)」、セルフケアの手法や生活を支える為の支援策の案内「離職者向けリーフレットの作成・配布(二月下旬予定)」と福祉保健局「AIチャットボット“こころコンディショナー”の試行(同日開始)」。


二では夜間帯の回線増「自殺相談ダイヤルの体制強化(一月下旬予定)」、「LINE相談の充実(三月予定)」、Web会議システムを利用した「妊産婦の方に対するオンライン相談の実施(一月上旬予定)」と新たにホテルを借り上げ、一時的な居場所を提供する「様々な困難を抱える若年女性に対する支援の強化(今月中予定)」。


三では「都民向け啓発ポスタ」の作成(一月下旬予定)、「都民向け啓発動画」の作成・放映(三月予定)、「ウエブ広告の実施(一月下旬予定)」と都職員等に対する啓発・育成。



また十四日から三年三月三十一日まで、都内国公私立中・高生を対象とした「相談ほっとLINE@東京」の受付時間を九時間も延長する。午前九時から午後十一時まで(最終受付;午後十時半)。「電話相談(0120-53-8288)」は二十四時間受付。こちらは、児童・生徒・保護者が対象。保護者が管理するのではなく、子どもに先ず情報共有する。


画像:こころのコンディショナー、島澤諭

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