【ビジネス報道】 令和二年十二月十五日に米・シリコンバレーにてスタートアップ企業支援のfabbit(代取:田中保成)は、ウェビナ『スタートアップ・アクセラレーション・プログラム』に関するレポートを公表した。
開催は十一月。
当日は、シリコンバレーで著名なVC・アクセラレータである「BootUP World」のCEOであるMukul Agarwalと「ボードウォーク・キャピタル」の那珂通雅(庚辰)代取が対談形式でスタートアップが成功する為の秘訣を紹介した。那珂代取は元・シティグループ証券の取締役副社長を務めた。
Mukul CEOによると、スタートアップが成功するには二つの鍵があると言う。それは「起業家精神(アントレプレナーシップ)」と「革新(イノベーション)」。シリコンバレーにはこの二つが集まっていると言う。起業家の持つ考え方や性質、変化への対応力、危機対応力、エネルギ、失敗を克服しようとする力、自分のやりたい事を成し遂げる貪欲さ、熱意等のマインド セット(習慣化した自身の考え方)がシリコンバレーを形成していると言う。
<起業家の資質があるか否かは、次の十二の質問>
- 熱意によって突き動かされているか
- 答えの無い曖昧な事象に対処できるか
- 不安な状況でも、働く事ができるか
- 前例の無い問題に対し、自分自身のソリューション(解決策)を見つける事ができるか
- 困難に直面した時に、生き残ろうと考えられるか
- 権利に固執せずに、仕事ができるか
- 複数の仕事を同時に熟(コナ)す事ができるか
- 失敗を学ぶ機会だと考えられるか
- リスクを採る勇気を持っているか
- 常識的に考え、自分を機能させる事ができるか
- 問題を解決する為にどの様な状況にも身を置く事ができるか
- 快適ゾーンから抜け出し、かつ論理的な心で働く事ができるか
上記に当て嵌まらない点があっても、それを学ぶオープンな心を持ち、自分に自信をもって取組む事で、後からこれらの考え方を学ぶ事ができると言う。足りない要素については、メンタ(助言者)が弱点を克服するサポートができると紹介した。
失敗する起業家の共通点
人・製品・市場の何か一つが欠けていると言う。市場にある本当のニーズが何か、そして自社の強みと弱みを理解して他社と差別化する事が大切だと。起業し立ての頃に成功する要因は、チームが八割、アイデアが二割とも言われており、仲間を増やす為にも、投資家の心を掴む為にも、自社の魅力を伝える重要性は高いと言う。
最後にコロナ禍においても、起業家は自分達のやっている事に注力し、これを機会と捉えて、如何にこの状況を自分達のビジネスに生かす事ができるか、チャンスを広げる事ができるかを考えるべきであると語った。
画像:fabbit㈱
一部訂正済み
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