09.26 クリントンVSトランプがTVで初対決|米大統領選2016

【政治考察】 日本の同盟国であり、世界最大の経済パートナである米国の大統領選が山場を迎える。平成二十八年九月二十六日に北東部に位置するNY州ヘンプステッドで民主党候補のヒラリー・クリントン(丁亥)と共和党候補のドナルド・トランプ(丙戌)が、TV討論会で初となる一騎打ちの議論を展開する。日本とは異なり実質的に一年を要する米大統領選。その間、両名はメディアで多々、取り上げられるも直接対決は一度もなかった。十月九日には中東部のミズーリ州セントルイス、十九日に西部のネバダ州ラスベガスにて計三回の直接討論会が行われる予定だ。


大まかに米大統領選を俯瞰すると、以下の流れとなる。

  1. 予備選挙か党員集会(代議員を選ぶ)
  2. 党全国大会(党公認の一人を選ぶ)
  3. 本選(一般有権者が選挙人を選ぶ、十一月八日)で勝敗が判明
  4. 選挙人の投票(十二月十九日)で正式選出



<圧倒的な権力、米大統領>

 民主・クリントンと共和・トランプは、十一月八日(火)に向けて二ヵ月間を闘っている最中だ。九日の動画記事「残り2か月 トランプ氏とクリントン氏拮抗/日本テレビ放送網(画像引用)」では民主Cは四十一.二㌫、共和Tが三十九.一㌫の支持率と互角。TV討論次第で民主Cの突き放し、ないし共和Tの巻き返しが予想されている。敗者は副大統領に就く。他の候補者はリバタリアン党・ゲーリー・ジョンソン(癸巳)やアメリカ緑の党・ジル・スタイン(庚寅)がいる。


直近の歴代大統領は現職の民オバマ、共ブッシュ(子)、民クリントン(夫)、共ブッシュ(父)、共レーガン、民カーター、共ニクソン、民ジョンソン、民ケネディ。米大統領は日総理と異なり行政権及び立法権と軍指揮権において多大なる力を有す、スーパーパワーだ。大日本帝国時の天皇は司法権も含み、形式的には米大統領を凌駕する権力を有していた(総攬)。



新・日米中韓体制へ

 世界の政治経済を左右する米国の長。その新たな長が民主Cないし共和T次第で、日本を含む世界の主要国(中国・欧州等)は相対しなければならない。その間、最低でも四年間。和平の強いオバマから攻撃性の高い両名に変わる。経済大国上位三位の安倍政権や習政権らの手腕が問われる。韓国は来年に大統領選。


尚、現職の第四十四代のオバマ大統領は、憲法により二期(八年)まで。第四十五代となる新大統領就任式は来年一月二十日となる。

(了)



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