【社会・芸能ニュース】 平成二十八年十月二十五日から十一月三日までの間、『第二十九回 東京国際映画祭（ＴＩＦＦ二〇一六）』が開催される。それに先駆け九月二十六日、東京・虎ノ門にてユニジャパン（代表理事：迫本淳一）は報道及び映画関係者向けに『ラインナップ発表会』を行った。
今年で二十九回目となる東京国際映画祭。ラインナップは九部門に分かれる。目玉となる「コンペティション部門」では、世界九十八国・地域から千五百作品の応募があり、十六作品が選ばれた。他には、日本の作品を海外に広げる為の「日本映画スプラッシュ部門」や少年少女にフォーカスを当てた作品が集まる新設「ユース部門（ＴＩＦＦチルドレン／ＴＩＦＦティーンズ）」が追加される等、全二百作品以上の映画が十日間で上映される。また今年のオープニングには「プラダを着た悪魔（二〇〇六）／二十世紀フォックス」等で有名なメリル・ストリープ主演の『マダムフローレンス！夢見るふたり（二〇一六）／ギャガ』、クロージングには「怒り（二〇一六）／東宝」等にも出演する松山ケンイチ主演の『聖の青春（二〇一六）／ＫＡＤＯＫＡＷＡ』が上映される事も発表された。本映画祭のコンセプトは以下の四点。
- 国内外へ向けた映画の情報発信基地
- クリエイターに陽を当て、世界へ羽ばたくステージを作る
- 未来の映像作家・映画ファンの創出
- 誰もが参加したくなる映画祭
＜青井優と青木崇高が主演賞を懸ける＞
本映画祭のディレクター・ジェネラルに就任以来、「作品重視の映画祭」を理念として掲げるの椎名保（辛卯）は多くの著名人に感謝の言葉を述べ、四コンセプトについて「昨年の映画祭終了後に、今年度に向けチームで考えたコンセプト。世界に、そして未来に繋がる映画祭にしたい。」と語った。また映画祭のあり方について、「映画祭の主役はあくまでも映画。映画を愛し、尊敬する人たちが映画を通して文化交流人的交流を図る場となって欲しい。」と述べた。そして今年度の映画祭の顔となる「フェスティバル・ミューズ」には「Ｊａｐａｎ Ｎｏｗ監督特集 岩井俊二」の『リップヴァンウィンクルの花嫁／東映』主演の黒木華（庚午）が務める。
同発表会には、コンペティション部門『アズミ・ハルコは行方不明（二〇一六）／ファントム・フィルム』より女優・蒼井優（乙丑）と監督・松居大悟（乙丑）、『雪女（二〇一六）／和エンタテインメント』より俳優・青木崇高（庚申）、アニメーション特集『映画監督 細田守の世界』より監督・細田守（丁未）がゲストとして登壇。松居監督は「参加できるのがとても光栄。楽しみたいと思う。」と喜びを伝え、蒼井は「（同映画祭は）初めての参加。監督がドキドキしながら待っていたのを近くで見ていたので実現できて良かった。」と、本映画祭でコンペティション部門に選ばれた事を安堵した。松居監督は他の映画祭を断わり、本映画祭にエントリしていた。
青木は作品について、「誰もが知っている雪女を監督なりにアレンジされて、外国の人が見ても分かりやすい作品になっている。」とアピールをした。自身の特集が行われる細田監督は、「普段は自分の作品を見返したりしないので、懐かしく思っている。お客様と一緒に楽しみたいと思う。」と、映画祭を観客と共に楽しんでいきたいと話した。尚、本映画祭では、国際交流基金アジアセンタとの連携事業の一環として製作した第一弾のオムニバス映画『アジアの三面鏡』も遂に完成し、本映画祭で世界初公開する。
世界的にも重要な映画祭へと進化し続ける東京国際映画祭は、世界からも注目が集まる。
『第二十九回 東京国際映画祭ラインナップ発表記者会見／㈶ユニジャパン』
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