日本の良さを海外に伝える『YOSHIKIMONO』新作コレクション

【高級ファッション ニュース】 X JAPANのYOSHIKIが立ち上げた着物ブランド『YOSHIKIMONO』が平成二十八年十月十七日、『アマゾン ファッションウィーク東京二〇一七 春夏』にて新作コレクション・二十一点を披露した。


同ブランドは、実家が呉服屋であったYOSHIKIが日本の伝統文化である着物を世界中に紹介したいという強い信念の下で、京都の老舗着物メーカー「スコープココ」の加納圭悟との出会いにより自ら立ち上げた。二十三年に初お披露目となり、昨年より本格的なコレクション デビューを果たした。



<次は子どもとメンズ>

 同コレクションのテーマは“静と動”。WWDジャパンの事前インタビュでは、「ファッションショーの常識を覆す演出に、是非ご期待して下さい。」と答えていた。その演出はショーのスタートから始まった。ランウェイ上に置かれたピアノをYOSHIKIは即興で演奏した。その中、綿百㌫のメタリックやスプラッシュ柄の着物を披露。形はシンプルながらも、思わず目を惹く様な色味で独自性を表した。


稲妻が鳴り響き中央にドラムが登場すると、YOSHIKIによる演奏で、ドレスの様に着付けのアレンジをした着物が登場した。レッド系、ブルー系、モノトーンの着物がアレンジによってゴージャスなドレスとなり、ラストには透明の着物も披露された。更にステージ上部からは雨の降る演出も行い、ずぶ濡れの中の演奏・ランウェイとなり、今迄にないエッジの効いたコレクションとなった。


着物はセクシなものであり、普通の洋服としても着て欲しいというアプローチを込めたYOSHIKI。着物業界が縮小している中で、「賛否両論はあると思うが、興味を持って貰うという意味では良いのではないか。」と話した。昨年は海外から絶賛の声が上がった。「やってきた事は間違ってはいなかったと思った。」と、これからも海外の人に興味を持って貰えるコレクションを行っていくと囲み取材で明かし、今後は子どもやメンズのアイテムも考えていく。尚、同コレクション アイテムは十月二十九日から三十一日の期間に開催される展示受注会にて注文開始となる。


Amazon Fashion Week Tokyo 2017 春夏『YOSHIKIMONO COLLECTION 2017』


記者:原田眞吾×撮影:岡本早百合

0コメント

  • 1000 / 1000