『老害』は差別用語ではない証拠・意味

【社会考察】 シニアは老人である。少年・青年・中年・壮年・老年と、老年もシニアである。そのシニアが『老害』という表現を差別と息巻く。本当だろうか。


各国語辞書・辞典を調べた。


  1. 自分が老いたのに気づかず(気をとめず)、まわりの若手の活躍を妨げて生ずる害悪/岩波国語辞典
  2. 老人たちが実権を握り、若者が十分に活躍できない状態/三省堂
  3. 企業や政党などで、中心人物が高齢化しても実権を握りつづけ、若返りが行われていない状態/大辞泉(小学館)
  4. 老齢による弊害。企業や政治の中心にある人たちの高齢化を批判し、若返りの必要性をこめていう語/日本国語大辞典(同)


今回は広辞苑ではなく、保守性を重んじる岩国を選んだ。『老害』とは老いているだけではなく、「若手の活躍を妨げ」たり、「若返りしない」事が含まれる。詰まり、邪魔をする老人の事だ。英語では以下の様に訳すのが妥当であろう。

Gerontocracy/Oxford Languages;長老政治、長老制、長老政府、老人支配/goo



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 長老政治自体に害はない。ただ先程に同じ「若手の活躍を妨げ」たり、「若返りしない」事を行っ た場合にのみ『老害』となる。これは差別用語だろうか。


否、明らかにおかしい。


例えば、「若手の活躍を妨げ」る老人を周りが『老害』と呼ぶ事は国語辞書・辞典的に正しい使い方。ネットスラング系の辞書には侮蔑的な意味も含まれているが、先に挙げた国語辞書・辞典とは格が大いに劣るので割愛する。


そして「若手の活躍を妨げ」る老人が周りから『老害』と呼ばれ、『老害』と呼んだ者を「差別している。」と言う。


おかしくないだろうか。


人様に迷惑を掛けている者を分かり易く注意したら、差別と宣(ノタマ)う。被害者意識も甚だしい。加害者が被害者ぶっている。そうやって自身を正当化している様にしか見えない。加害者は加害者。


以上より『老害』は差別用語ではなく「若手の活躍を妨げ」たり、「若返りしない」事を指摘しているに過ぎないので、堂々と『老害』を日本人として正しく使う。「若手の活躍を妨げ」たり、「若返りしない」老人は『老害』ではない。直すべきは『老害』と言った者ではなく「若手の活躍を妨げ」たり、「若返りさせない」者に他ならない。


記事:羽田野正法




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