小泉環境相が「脱ゆとり世代」と現・法案の意見交換、初の試み

【環境報道】 環境省(大臣:小泉進次郎)は、令和三年三月十八日にオンラインにて「脱ゆとり世代」との政策議論を行った。一回目。現職の大臣が国会にて審議中の法案につき、若者と意見交換を行うのは初の試み。意見交換は全三回。若者達は提案書も出した。


対象法案は『プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律案(プラスチック新法)』と『瀬戸内海 環境保全特別措置法の一部を改正する法律案』。報道現在で前者は衆院にて、後者は参院にて審議中。


議論に参加した「脱ゆとり世代」の十名が持続可能な社会を目指す視点より、同省への提案書をはじめ、法案についても話し合った。



<若者四十五名の英知>

 冒頭、小泉大臣(辛酉)は「物凄く楽しみにしてました。世の中でスプーン問題が盛り上がっているが、法律全体の事は全く盛り上がっていない。」と、法治国家である日本において法の重要性を前置きしつつ、現在の世論に対し、当該法案が話題に上がっていない点を危惧。


「皆様と法律全体の話も含めて、共に理解を深められたら嬉しいなと思います。」と述べた。今回の様に現職の大臣が学生等の若者へ法律の説明を行うのは初。「この提案を纏めて頂く過程では、本当に何回も何回もやり取り続けて、学業が忙しい中でも今日まで作り上げてくれたと聞いています。皆様、本当に有難う御座います。提案を受取るだけでは無く、その中から形に出来るものを探して実現させていきたいと思います。」と若者の提案を受入れる姿勢をみせた。


参加した若者を代表として「上智大」の環境サークル「グリーン ソフィア」所属の女子学生が小泉大臣へ直接にプレゼンした。同サークルは環境問題を主体的に学び、環境の為に一人ひとりが出来る事を実践・斡旋している。


提案書作成に当たって全十二団体、総勢で四十五名の若者が同省の職員と「環境パートナーシップ会議」と共に三回のワークショップを通じて意見を交換し合い、環境問題についての意識や考えを共有。今回の提案書作成に至った。



問題点は三つ

 若者は現在の社会体制に不安を感じていると言う。自身の未来、そして未だ見ぬ未来の子ども達の為に活動を行う。彼女達が目指すは、この日本社会及び世界を持続可能なものとし、豊かな自然環境を後世に受け継ぐ未来だ。


しかし、その未来を目指す過程での問題点は以下の三点。

  1. 環境省の取組みが多くの若者に届いていない
  2. 環境省が掲げる政策と若者が抱える問題意識がすれ違ってしまう
  3. 十八歳未満が含まれる脱ゆとり世代には、自分達の未来に大きく影響する経済の政策に意見を反映させる手段が無い


問題解決の為に、持続可能性を前提としたライフ スタイルの変革や購買活動、就職活動、選挙権行使等の働き方・住まい方の全てを見直したいと考えた。


具体的には若者を支援対象として捉えるのではなく、同省の重要なパートナとして位置付けて欲しいと強く主張した。若者から発信・実戦・対話の三観点の協力の可能性を提案。同省と若者の積極的な対話を求めた。


また、提案書には環境省政策の情報発信・意識提起や再生可能エネルギ普及の具体案、脱プラスチック・ごみ問題、サスティナブル ファッションの活性化、学校給食等への具体策と幅広い提案を行った。



若者にできる事、若手以上ができる事

 小泉大臣は「本当に皆様の力が必要なので、今日からZ世代と環境省がパートナだ、という言葉が凄く嬉しいです。是非一緒になってやっていきたい。」と学生達を称えた。更に同省の環境白書について「物凄い分厚い。中身は濃い。だけど読んでる人は本当に少ない。皆様の力で皆様の世代には、どういう風にしたら伝わるのか、環境省がやるよりも皆様がやる方が早いと思うので、是非お願いしたい。」と力強く主張した。


脱ゆとり世代と上の他世代の大きな違いとして、学校にて環境教育やSDGsを学んでいる点が明確に異なると小泉大臣は伝え、同省が未だ関わっていない他の団体や若者とも繋がりたい姿勢を示した。


他にも、既に環境問題に取組んでいる学校事例を若者達と共有した。今回の意見交換会では、最年少が中学三年生で十五歳。過半数が未成年であった。脱ゆとり世代は、学校教育の中に環境問題を考える時間がある。だからといって、既に社会に出た大人は専門家以外、環境について全く考えなくて良いのか。答えは否。私達がこの星で生きている以上、無関係ではない。大人にも学びの姿勢が必要だと再認識する会であった。


Z世代の呼称について

 報道府では「Z世代」という呼称を推奨してません。Z世代の由来は、小説「ジェネレーションX/ダグラス・クープランド」のX世代から順を数えてY世代、Z世代と数えています。Z世代自体の範囲が曖昧。Z世代以降の世代の名前は、アルファベット順に何になるのかが不明です。持続可能性に反します。


一方、日本の世代名は社会情勢等を反映し、その時々に呼称。上の世代は曖昧な範囲もありますが、ある程度、確定しています。「ゆとり世代」はゆとり教育に合致。「脱ゆとり世代」は安倍内閣の脱ゆとり教育に合致。十六歳以下は「新世代」で現在は呼称がありません。


X世代の様に記号ではない点がポイントです。世代(人)を記号化する事を報道府は善しとしていません。日本の報道機関なので、日本の呼称を優先します。


=オンライン参加者一覧=

  1. 高一:山陽学園高等学校(私立・岡山県)
  2. 大三:co2sos/岡山大学
  3. 高三:IHRP (Interdisciplinary High School Research Program) 実行委員会/徳島文理高等学校(私立・徳島県)
  4. 大一:Green Sophia(上智大サークル)/上智大学
  5. 大二:同/同
  6. 高一:Earth Guardians Japan/関西学院千里国際高等部(私立・大阪府)
  7. 中三:同/栄東中学校(私立・埼玉県)
  8. 高三:Change Our Next Decade(COND)/広尾学園高等学校(私立・東京都)
  9. 大四:同/立命館アジア太平洋大学(私立・大分県)
  10. 修一:Climate Youth Japan(CYJ)/東京大学大学院

撮影記事:岡本早百合、画像:FPhime

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