11.23迄 黒毛和種を集めた特選グルメ祭『東京和牛ショー2016』のレビュー

【社会ニュース】 平成二十八年十一月十八日(金)より二十三日(水・祝)迄の六日間、東京・駒沢にて日本各地のブランド黒毛和牛を集めた『東京和牛ショー二〇一六/日本食肉協会、東京都食肉生活衛生同業組合』が開催されている。料理・飲食販売は、ビールと日本酒を含めた十五ブース。飲食テントは、暖房付きで四千席以上を用意。会期中はステージでアイドルのライブや五輪メダリストのトークショー等も行われる。入場無料で十二万人の来場を予想する。単身から家族まで愉しめるイベントだ。


主催者が最も推した和牛は、東京・秋川牛。あきる野で一件のみが畜産している希少肉だ。サイコロステーキ(百㌘)で二千円。オバマ米大統領も来日の際に食したという神戸ビーフのステーキ(二百㌘、数量限定)は八千円と最高額。



<基本が黒毛和牛なので旨い>

 千葉・かずさ和牛を取り扱う「大親分/六本木横丁」のイチボのトロレアかつは千五百円。牛一頭(四百㌔)から、二㌫しか獲れない『イチボ肉』だけを使用。揚げる油にも“牛脂”を使用し、霜降の甘さと赤身の旨味が合わさった極上の味を楽しめる。特選塩、わさびダレ、ソースの味付けで食す。一口大で食べやすく、塩では甘さを感じる。肉はレア程度と柔らかく、衣はサクサクのギャップ。量的に多く、数人で味わえるだろう。しっかりとしたわさびは、旨みをとても惹き立てる。コクのあるソースでは炭酸飲料が合うだろう。非常に旨いと感じられる逸品だった。但し、添えたキャベツが惜しい。


宮城・仙台牛の「ビストロ ル コントワール ド クエルクス」は、しゃぶしゃぶコンフィ寿司。千五百円。目黒に店舗を構える。この肉寿司は、四種で提供。アンチョビときゅうり、ニンニクとかがちょっと入ったタプナードは比較的に食べやすく、さっぱり。寿司感が高い。レフォール(西洋わさび)と大根のムスリーヌは、思った程にわさび感は高くない。しかし大根のさっぱりさが良い。トリュフ塩は、やや油っぽさが気になる。ナチュール(そのまま)塩すらふらないは、一重に素材の味を感じる事ができ、一番良かった。付け合わせが、それなりの味であった。但し、提供時間が三分ほど掛かり、スタッフ品質が優れているとは言い難い。



酒は控え目にしないと即、満腹に

 最後に和牛ホルモンの「元祖もつ鍋博多屋赤坂店」は、にわか焼きスペシャル。千円。秘伝の味で味付けをした同店のオリジナル メニューだ。東京仕様でもつの香りは控え目。やや冷め気味な点が気になった。味付けは博多風と問題無く、歯ごたえがあり噛み切り易い。見た目の量よりはしっかりとお腹に溜まるだろう。但し冷め過ぎると硬くなるので注意が必要だ。スタッフ品質が気に掛かる。


ユーザへの情報品質を保つ為、やや辛口での記述となった。順番を考えて買わなければ、思った以上に食せないだろう。喫煙所も設置されており、御手洗いも常設と仮設の二ヶ所を確認した。またスポンサのブースもあり、実行委員会ブースでは持ち帰り用の「最高級神戸ビーフ シチュー缶(二千五百円)」も積んであった。また最寄り駅となる東急・駒沢大学駅(半蔵門線直通アリ)から現地へは十分程度、歩く。しかし、その価値はあると云えよう。

記事内の値段は税込。他のメニューは公式HPより。


『東京和牛ショー2016/㈳日本食肉協会、東京都食肉生活衛生同業組合、東京和牛ショー2016実行委員会』


撮影:金剛正臣

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