第三十四回『東京国際映画祭』エントリ開始、新鋭監督は「アジアの未来」部門へ統合

【芸術報道】 令和三年七月十六日までユニジャパン(代表理事:迫本淳一)は、第三十四回『東京国際映画祭』の作品エントリを受付けている。本年の会期は十月三十日から十一月八日。リアルとオンラインのハイブリッド開催となる。


コロナ禍により、映画業界は厳しい状況が続いているが、映画業界を盛り上げていく為、映画を作り続けているクリエイタ達を支援する為、そして映画を観続けている観客の為にも本映画祭の灯は絶やさない。



二大コンペ制に

 本映画祭では、これまで様々な部門で世界の第一線で活躍する監督達の新作やこれから世界に躍り出るであろう才能溢れる監督達の力作を数多く上映してきた。本年からは会場を日比谷・銀座エリアに移転するという改革に加え、プログラマ交代による部門構成の改変も実行。


先ず「コンペ」部門については、昨年までのアジア・プレミア(アジア初上映)作品という選定基準から、ジャパン・プレミア(日本初上映)を原則とする方針に変更。日本未公開作品を公募する。昨年ではアジアの新鋭監督の育成を目指して設けられていた「アジアの未来」に「日本映画スプラッシュ」を統合。日本の新鋭監督も同じアジアの監督達と一緒に賞を競う形とする。


従ってメインとなるコンペ部門では、これまで通り世界の“今”を映し出す様な国内外の様々な意欲作を集め、アジアの未来部門では日本・中東地域を含めたアジアの新鋭監督の三作目までのフレッシュな魅力溢れる長編作品を集め、各賞を競う。


その他の部門についても報道現在で、その内容を検討中。


「コンペティション」部門

映画祭の主要部門として、映画産業の担い手となる有望な映画作家の活動を支援し、映画芸術の向上と国際文化交流に寄与する事を目的に、令和三年一月以降に完成した長編で原則、日本未公開の作品を世界中から公募し、厳正な予備選を経た作品を会期中に上映。

各作品の上映後に招聘したゲスト(作品関係者)によるQ&Aを行い、観客との交流の輪を広める。昨年は百七の国と地域から一千三百五十六本の応募。

賞:東京グランプリ、審査委員特別賞、最優秀監督賞、最優秀女優賞、最優秀男優賞、最優秀芸術貢献賞等



「アジアの未来」部門

アジア(日本・中東地域を含む)で作られた新鋭監督の三本目までの長編作品を対象にした第二・コンペ部門

賞:最優秀作品賞等


写真:東京国際映画祭

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