【芸能ニュース】 平成二十八年十二月八日に東京・中目黒にて、劇団BuzzFestTheater(代表:藤馬ゆうや)の第四回公演となる舞台『裏の泪と表の雨(既報)』の上演が開始した。上演期間は十八日迄の十一日間・全十八回、中目黒ウッディシアタにて公演。本公演にはエイベックス・マネジメントやよしもとクリエイティブ・エージェンシー、太田プロダクション、ソニー・ミュージックアーティスツ、エーディープロモーション等の計十四社の協力を得て公演している。
今回の舞台は大阪・あいりん地区。壇上では、大阪弁と長崎弁が飛び交う中、時おり韓国語を交えることで、人情・情熱・愛情等とユーモアを混在させていた。会場では最前列は略ゼロ距離で舞台を愉しめる仕様となっており、L字の舞台を目一杯使い、テンポが良かった。タイトルである「裏の泪」はメインステージで、「表の雨」はサブステージで表現していた。
<ブラックホールの様な舞台>
同劇団の創造する舞台は、実際の距離が近いだけでない。彼らが生み出す空気感は、現代に必要な「何か」がある。一言で表すには足りない程の魅力が彼らにはある。藤馬代表(丁巳)を始め、劇中すべての人物が本気だ。情熱的であり、観客を惹き込むパワーを持っていた。まるで、すべてを吸い込む様ななブラックホールがそこにはあった。
同劇団が発足して丸一年であるが、実力は確かだろう。テレビの様に画面を通してでは決して体感できない体験がそこにはある。前売りは四千円、当日は四千五百円、十席限定のプレミアム席は六千円。葉書DMとLINEで割引きも用意している。彼らの創造する百二十分に、投資してみる価値が有るだろう。
感情表現が薄れゆく現代で、身近でしっかりと喜怒哀楽を勉強できる数少ない場である。
=あらすじ=
あいりん地区の裏通り、表はションベン臭かった。お好み焼きを裏返し、表にソースを塗りよった。オカンは最近死によって、オトンも死んだ言うとった。兄は変わろう思ってて、弟どっかで生きとった。
裏では泪を流してて、表は雨が降っとった……。
BuzzFestTheater第4回公演 『裏の泪と表の雨』
画像引用:BuzzFestTheater公式HP
記事:岡本早百合×撮影:金剛正臣
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