林幹雄 代理が記者の問いに「踏み込まないで。」と|自民『一.五億円・選挙買収事件』

【政治考察】 自民・二階俊博(己卯)幹事長は令和三年五月十八日に記者会見を行い、「一.五億円・選挙買収事件」に関して記者達の質問に答えた。


幹事長への関連質問が相次ぎ、林幹雄(丁亥)幹事長代理が「もうそういうね、色々と幹事長が発言しているんだから、根掘り葉掘りね、あまり党の内部の事まで踏み込まないで貰いたいと思うんです。」と記者の質問を断ち切った。


この買収事件は、一昨年の『参院選』にて同党公認で当選した河井案里(癸丑)被告人側へ同党が一.五億円を支出し、この金で買収していた問題。案里被告人は、『公選法』違反の罪で有罪判決が確定し、当選無効となった。当時の責任者は二階幹事長。


本年に同党は「政党交付金」として百七十億円を受給。交付金の原資は税金であり、記者達は有罪となった事件について不正な税金の使途を報道現在で追求し続けている。



<広島自民の怒り>

 買収地・広島にて県連会長を務める岸田文雄(丁酉)前・政調会長は、この買収事件の責任を果たす様に二階幹事長等へ求めていた。それでも明瞭な説明をしない二階幹事長等に対し、同日のBS-TBSにて「一億五千万円を出したその後、それを何に使ったか、これを明らかにして貰いたい。早く説明をして自民党に対する疑念を払拭する必要がある。」と至極、真っ当な要求をした。


国民の税金の使途等を聴いた記者へ、林代理は「根掘り葉掘りね、あまり党の内部の事まで踏み込まないで貰いたい。」と答えている。主権者を黙るべき金づるの様に考えているのだろうか。本件の二階幹事長の発言に対し、「県民をこれ程侮辱した言葉はない。」と朝日新聞が広島県連の県議会議長の声を伝えている。


これは身内の広島自民も誠心誠意に説明責任を果たしてない、と判断しているに他ならない。



当該記者は何を聴いたか。「当時の選対委員長である甘利(明衆議)さんにも、この一.五億の使途に関して説明責任があると幹事長はお考えでしょうか。」と。記者の後ろには常に国会議員の支持者(主権者)がいる。記者は代弁して質問をするもの。


税金で主権者・国民に生かされている公党が、税金の使途への問いに「根掘り葉掘りね、あまり党の内部の事まで踏み込まないで貰いたい。」との姿勢。二階幹事長も林代理も奉仕者・公務員。この姿勢は公党なのか、それとも私党なのか。


記事:金剛正臣

写真:時事通信

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