【ビジネス・芸能ニュース】 ソフトバンク(代取:宮内謙)の移動体通信サービスのブランド「Y!mobile」が業界内での位置付けを明確にしてきた。上級モデルに強い大手三ブランドと一線を画し、本ブランドはスマホの初級者向けに力を入れる。同社は平成二十九年一月十八日に東京・汐留にて、『Y!mobile二〇一七 Spring』を開催。多くの報道陣が今春ラインナップを取材しに来た。
登壇者は同社の執行役員である寺尾洋幸とヤフー(4689.T1)のCOOである川邊健太郎、そして米Googleから副社長であるジェイミー・ローゼンバーグの三名。同社は昨年比で販売台数を二.五倍に、シェアは大手三ブランドを除き四割にした(BCNランキングデータ)。寺尾執行役員は、今春のサービス・製品をプレゼンした。
<Googleとの長い歴史>
サービスは二月一日より「通話回数無制限」「故障交換サービス」「スマホ デビュー サポート」を開始する。サポートは三ヵ月も受ける事ができる。三月一日からは「タブレットシェア」を開始する。またヤフーと連携し、一千億円規模/四半期のヤフー ショッピング内でポイントが常時五倍、最大で十七倍。ポイントの倍数は実質の値引き率となる。
注目の製品はAndroid One「S1/シャープ」「S2/京セラ」。共に防水・防塵対応でSDスロットが有り、S1はIGZOディスプレイ、S2は耐衝撃と赤外線に対応する。発売はS1が二月下旬、S2が三月上旬を予定。低級から中級モデルのA Oneは元々、新興国向けに開発されたものだが、先進国においてもビジネスユーザの二台目やスマホ初心者、シニア等と需要が広がっている。
Googleのローゼンバーグ副社長は同社との関係を「Long History」があると蜜月ぶりをアピール。A Oneを日本仕様にしたと伝え、本ブランド店でプログラム「Android Ambassador」を始める。これは個人顧客に対し、一対一で使い方等を教えたりするプログラムだ。本ブランドとしては、スタッフの知的品質を高める狙いがある。
ハイエンドを望まないユーザへ
他にもサービスは、十八歳以下向けの「ヤング割り」と二十五歳以下向けの「学割」を春のキャンペーンとして用意。商品は二月に投入するポケットWi-fi「603HW(下り最大六百十二メガ)や三月投入の十㌅タブレット「MediaPadT2 PRO」を販売する。更にシニア向けとして、夏にストレート型の携帯電話「603SI」を販売予定。これを「何もない電話。」と寺尾執行役員は表現し、電話機能しかない携帯電話の需要を埋めつつ、先のタブレットととの同時契約を目指す。
当日のゲストには女優・モデルの桐谷美玲(己巳)と歌手のピコ太郎、ふてニャんも登壇。新CMが発表され、壇上ではPPAPヤングマン ダンス バージョンを桐谷とピコ太郎が踊った。ピコ太郎は三月六日に日本武道館でライヴを行う。尚、本ブランドに関して寺尾執行役員は「(本ブランドを)三大キャリアから真似、追随される事が使命。」と野心を示し、上級モデルを欲しない圧倒的多数のユーザを料金やユーザフォローで獲得していく。
『Y!mobile 2017 Spring/ソフトバンク㈱』
撮影記事:金剛正臣
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