経産省が「十代の学び」にSTEAM化|新設『教育イノベ小委員会』

【教育報道】 経産省(大臣:梶山弘志)は、令和三年六月二十四日に産業構造審議会に新たに設置した『教育イノベーション小委員会(座長:「東大」森田朗 名誉教授)』にて第一回「学びの探究化・STEAM化」を開催した。この小委員会では、次世代社会を睨んだ「十代の学び」に必要な学習環境を議論する。


平成三十年から進めて来た同省「未来の教室」プロジェクトの実証成果を土台とし、「文科省」中教審のメンバを含め、教育界を牽引する有識者と文科省からもオブザーバを得て議論を進める。小委員会には二つWGを設置する。「学びの自律化・個別最適化」「学びの探究化・STEAM化」という二軸を以て、地域間格差や経済的格差に阻まれる事がない、人の創造性を最大限引き出す、一人ひとりに適した学習環境の実現に向けた政策提言を目指す。


STEAM教育は「科学・技術・工学・リベラルアーツ・数学」。

リベラルアーツは「自由七科(文法学・修辞学・論理学、算術・幾何・天文学・音楽)」。



<教育を令和仕様へ>

 経産省は「一人一台端末環境・高速通信網・クラウド環境」を前提に「学びの個別最適化」「学びのSTEAM化」を進める提言や実証事業を繰り返してきた。結果として、その提言の多くは内閣官房・文科省・総務省といった関係省庁との協業の中で実現に結び付き、「GIGAスクール構想」として全国小中学校と十二県の高校で一人一台端末が配備される等と「未来の教室」の基盤づくりは着実に進んできた。


本年で教育現場を舞台に実施してきた実証は、累計百件超。新設の小委員会では、実証結果の評価を土台とし、教育界を牽引する三十一名の委員と共に、DXと第四革命の時代を生きる次世代人材に必要な「十代の学び」と新しい学習環境について検討を深める。


先の二つのWGでは以下を整理し、政策提言を目指す。

  1. GIGAスクール構想を前提に、二〇二〇年代から二〇三〇年代に実現しうる「未来の教室」像の具体的イメージ
  2. 実現に向けての制度的課題や教育イノベ創出環境の課題
  3. 進化した学習環境に誰もがアクセスできる為の地域格差・所得格差を解消するアクセシビリティの保障


開催はWeb会議で、議事共に公開。


写真:FPhime

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