中高生の疑問「何の為に働くのか」に社会人が回答

【人生報道】 令和三年六月二十八日に大日本印刷(DNP、7912.T1)が丸善ジュンク堂書店(代取:中川清貴)、 文教堂(代取:佐藤弘志)及びDNPの完全子会社トゥ・ディファクト(代取:田宮幸彦)の四社で共同運営するハイブリッド型総合書店「honto」は、六月十二日に開催した八千代松陰学園(理事長:竹川威)の中学・高等学校の生徒を対象にしたオンライン読書会のレポートを発表した。


生徒達は、池上彰(庚寅)監修の『なぜ僕らは働くのか/学研プラス』を読み、働く価値観を社会人へ問うた。


読書会の三十分間の読書タイムで、本書の第三章「好きを仕事に?仕事を好きに?」を読んだ生徒が半数以上いた。「好きな事は一つに絞るべき」という先入観が本書を読む事で変わり、転職経験もある社会人の話に気付きを得る様子が見られた。


第三章には、将来どんな仕事がしたいかを若い内から考えておく事が重要であり、その為に自分が好きな事は何かを考える事から始めようと書かれている。目の前の進学とその先にある職業をイメージし、進路に悩む世代が正に気になるテーマが選ばれた。


以下は中高生の意見。

  • 中三女子;七十九頁に、好きな事や得意な事を一つに決めなくても良い、夢はコロコロ変わっても良いと書いてあった。一回決めたらコロコロ変えてはいけないと思っていた所があるので、沢山色んなものを見た方が良いのだと気づいた
  • 高一男子;自分は飽き性で夢を一つに定められず、好きな事を仕事にする事が考え辛かったので読んでみようと思った。八十四頁の<好きの理由を深く考えよう>が印象に残った。自分はテニス、バスケ、サッカーとスポーツ全般が好きだが、野球はあまり好きではない。これを読んで自分の「好き」を深掘りしていったら、戦略を立てたり、戦略を紐解くのが面白いから好きなんだという結論にぶつかった。自分の「好き」の根源が分かった



また高一男子からの「皆さんは何の為に働いていますか。」という質問に、一瞬狼狽(ウロタ)えた大人達でしたが、以下の答えが上がった。

  • 中央省庁勤務;単純に言うと、楽しいから働いている。新しい事を起こし、変わっていく、それが楽しい。そこに理由は無いです
  • ネットサービス企業勤務;ゲームや漫画が好きだけど、自分で開発したシナリオで主人公になる方がずっと楽しい。今の仕事もこれが正解なのか誰も分からないけど、これが正解だったら面白いなと思いながらやっています



以下は生徒からの感想。

  • 高一女子;将来の悩み等を社会人の方に聞いて頂いたり、別の学年の子とも、どこが自分にとって心に刺さったのかを話す事ができて良かったです。凄く楽しかったです
  • 高一男子;社会人の人達は働く理由について、 生活の為に働いてるとかお金を貰う為という理由の他に、それぞれ違う理由を持っていた。その理由は、働くのが単純に楽しいから、ゲームをやっているみたいだし作っているみたいだから、知的好奇心を養う為等、様々だった。こういう風に生活の為とか、お金をも貰う為以外に何かしら一つ働く理由がある事は良い事だと思うし、仕事が楽しくて好きな人の特徴だと思う。私は社会人の人達の話を聞いてそういう人になり、人生を楽しみたいと思った
  • ;一番印象に残った事は、一度どこかに就職してから転職した人の話を聞いた事です。何故なら、私は一回どこかに就職したら、自分に合わない仕事だったとしても、ずっとそこで働いているというイメージがあったので、この話を聞いて仕事は一回就いてからも、自分に合う仕事を見つける事が大事なのかなと思いました。だから、今目指している職業はあっても、他の仕事を知る事でこれからの人生を充実させる事ができるのかな、と思いました

画像:honto

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