国民資産残高が過去最高の一京円超え、二十年間で負債は千七百兆円増

【社会ニュース】 内閣府(総理:安倍晋三)は平成二十九年一月十九日に『平成二十七年度国民経済計算年次推計(ストック編)ポイント』を公開した。本推計は二十三年基準改訂値となる。国民経済計算(SNA)は、一国の経済の状況についてフローとストックを記録したもので、生産と所得の分配状況や所得と消費の流れ等が分かる。今回発表はストックだ。


B/S形式で作成される一国経済の二十七年末の総資産は、一京二百二十兆円。前年比で二百七十超円も増え、一京円の大台に初めて乗った。四年連続で資産が増加した。



前年比で負債は二百九十兆円増

 総資産の借方は非金融資産と金融資産に分かれる。非金融資産は二千九百五十兆円、前年比で十一兆円増えた。金融資産は七千二百七十兆円、二百六十兆円増えた。金融資産が大きく資産残高を押し上げた。貸方は正味資産(国富)と負債。国富は三千二百九十兆円、十四兆円減らした。負債は六千九百三十兆円、二百九十兆円増えた。負債が大きく増えてしまった。


負債増の大きな原因は、「現金・預金(金融機関のみ計上)」の百二十兆円増と「株式」の九十兆円増。この二勘定項目だけで二百兆円を超える。



十年前と比べて総資産が九百兆円も増えたが、国富は五十三兆円しか増えていない。二十年前からでは総資産が千六百兆円増え、国富は二百八十兆円も減らしている。負債に目を向けると、十年前で二百二十兆円増え、二十年前から千七百兆円も増えている。詰まり、この二十年の総資産増は、負債増によるものだ。


詳細を診ると、国富の内で「固定資産」と「非生産資産(土地)」が増えた。「対外純資産」は僅かに減らしている。国富は部門別で五つに分けられる。


  1. 非金融法人企業
  2. 金融機関
  3. 一般政府
  4. 家計
  5. 対家計民間非営利団体


最多部門は四「家計」で二千四百八十兆円だ。内、主に借入れの負債は三百八十兆円で前年比は微増、十年前からは六兆円減らし、二十年前からは三十兆円減らした。前年比で四と五は微増だが、一、二、三は正味資産を減らした。


対外資産は九百八十兆円で七年連続増、対外負債は六百四十兆円で六年連続増。対外純資産は三百四十兆円で五年振りの減少となった。


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