検索結果は量から質へ、企業はゴシップ記事よりビジネス記事

【ビジネス考察】 平成二十九年二月三日に米グーグル(CEO:サンダー・ピチャイ)は、ビジネス的にも重要な発表を公式ブログでしたと報道各社が伝えた。日本語サイトの検索における評価方法(アルゴリズム)を改良した結果、より高品質(有益な独自コンテンツ)なサイトを上位表示する内容だ。アルゴリズムの改善は続けていく模様。


独自性の無い低品質なサイトは検索結果で下位にされる処置だ。ビジネス的なポイントは、まとめサイトの淘汰ではなく、自社検索時の表示結果だ。企業間取引において、Web上から信用調査する事は当然だろう。国税庁の「法人番号公表サイト」では商号や地域で、取引しようとしている企業(見込み企業)が本当に登記をしてるのか、を知る事ができる。法人番号が分かれば、法人番号で検索をかけて住所等が分かる。法務省の「登記ねっと」では登記事項(謄本)等をWebから請求できる。




<芸能人を起用する場合の留意点>

 見込み企業の存在を確認できたら、HPに併せてSNSも確認するだろう。ここで信頼性を大いに向上させるのが、自社に関するメディアの記事である。特に報道機関の記事が強い事は特段に述べる必要がないだろう。大企業は日常茶飯事にパブリック・リレーションズ(PR)に勤しむ。B2BでもB2Cでも顧客からのイメージを重要視しているからだ。現在では大小様々なプレスリリース会社もある。値段も安く、自社検索結果に反映される。


然しながら、信用度と露出効果は記者会見・発表会の記事(動画を含む)が最大だ。昨今、中小企業も利用しており、自社のブランディングに貢献する。芸能人を起用した方が瞬間的な露出がスポーツ紙やゴシップメディア、ニュースアプリにより大きいが、中長期的にみるとビジネス系メディアの記事の方が検索に有用であろう。



自社の記事に対しても高品質を追求

 前者は主催企業よりも芸能人を主体とした記事が多い為、今回のグーグルの改良では低品質と見做される。ニュースアプリに取り上げられる様な記事は、検索に然程、向かない。後者はニュースアプリ系に弱いが検索に強い。詰まり、高品質と判断されている。ビジネス主体であれば、後者に重きを置くべきだろう。ビジネス系メディアを会見・発表会に呼べるか否かは、PR会社の腕による。


競合他社に差つける為には、自社検索の結果が重要だ。尚、YTでは再生回数よりも総再生時間等を上位にしており、YT内の検索結果に反映される事が知られている。これはグーグルの検索結果にも影響する。

(了)


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