【ビジネス考察】 平成二十九年二月八日に東京・虎ノ門にて、中小企業基盤整備機構(理事長: 高田坦史)は『Japan Venture Awards二〇一七』の表彰式を開催し、経産大臣賞等の受賞者十三名を発表した。本表彰は創業して十五年以内で高い志をもち、リスクを恐れず挑戦する創業者やベンチャ企業の経営者が対象。本年度より「ベンチャーキャピタリスト奨励賞」を新設した。五百名が参加した。
経産大臣賞は、医薬品・医療機器の開発・製造・販売をするノーベルファーマ(代取:塩村仁)。受賞のポイントは一般的に利益を出せない分野の「希少疾病薬」でハイリスクな開発への挑戦姿勢、ビジネスモデル構築と社会貢献を高く評価した。
中小企業庁長官賞は二社。一社は、循環型社会のインフラとサプライチェーンの構築を手掛ける日本環境設計(代取:岩元美智彦)。ポイントは化学的にポリエステルを解重合させ、ポリエステル樹脂を得る技術開発と循環型の新規ビジネスモデルで着実な成長を評価した。もう一社は、持続的な農業システム(アイメック®)の開発・製造・販売をするメビオール(代取:森有一)。世界初の技術で食の安全性や水不足、土壌汚染等の深刻な問題に対処できる技術だ。農業の未経験者でも高品質作物が生産できる点がポイントだ。
他には、産業用3Dロボット ビジョンシステム(産業ロボットの「目」と「脳」)の開発・販売を業とする三次元メディア(代執:徐剛)、メイドイン ジャパンの工場直結ファッション ブランド「ファクトリエ」を展開しECサイトで工場から直接販売するライフスタイル アクセント(代取:山田敏夫)、健康食品・化粧品を開発しECで顧客に直販する「北の快適工房」を国内外で展開する北の達人コーポレーション(代取:木下勝寿)、三菱UFJキャピタル(理事:長谷川宏之)等が受賞した。
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