クラウド連結と需要予測ソフト|プラスITフェア

【ビジネス ニュース】 中小企業庁/経産省は平成二十九年三月三日に東京・日本橋にて『プラスITフェア』を開催した。中小・零細企業向けのビジネス展で東京を皮切りに全国十ヶ所で開催。会場では、ITを利活用して稼いでいる中小企業への有識者によるインタビュや最新ITツールの展示、IT専門家による相談会等を実施。東京会場では女優・デザイナの篠原ともえ(乙未)が「日本カワイイ計画。with みんなの経済新聞/JFN」の収録を行い、中小企業の代取らが事例を紹介した。


ハイムからのピックアップは二社。クラウド サービスを取り扱う「ブルーオーキッド コンサルティング(BOC、代取:渡辺淳)」と IT戦略やシステム化支援を得意とする「日本シーアイオー(JCIO、代取:羽田正晴)」。両者とも経営コンサルを基盤としている。



<クラウドを繋げて可視化>

 BOCはホームページ「Jimdo」、顧客・案件管理システム「Zoho CRM」とグループウェア「G Suite」を主要で取り扱い、マルチ クラウドで勝負する。同社のクラウドは「IT導入補助金」に対応。導入後の利活用のサポートでクライアント企業に貢献する。


特に「Zoho CRM」の説明は優れていた。星野リゾート(代取:星野佳路)等が導入している。SFAのジャンルでもあり、社内の全顧客(見込みを含む)情報を可視化し、一元化する。現在の交渉状況等を社内共有できる。ポイントはホームページと「Zoho CRM」、そしてグループウェアを繋いでシームレスな連携を実現させている点だ。他にもクラウドならば、ECや会計ソフト等も組み合わせる事ができる。




<産学連携の需要予測>

 JCIOは、産学共同開発により誕生した需要予測ソフト「カスタム フォーキャスト」が逸品。無料で試行もでき、需要予測から販売計画の精度向上、最適生産・最適仕入計画を経て適正在庫を実現させる。予測方法は報道現在で特許申請中の「時系列実績データによる統計的アプローチ」。使用できるデータは表計算のCSVデータ。利用は月額制。同ソフトは「大阪府立大」の竹安数博 教授が中心となった「各種予測精度の向上に関する研究」の成果物。


更に上位ソフトの「スマート フォーキャスト」もある。こちらは使用できるデータに外部SNSデータ等が含まれ、回帰分析等を行う事ができる。両方ともビッグデータに対応しているが、“気づき”を提供する点でビジネスでの応用範囲が広いだろう。


『プラスITフェア/中小企業庁』

撮影記事:金剛正臣

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