映画×ファッション、期待高まる新『東京国際映画祭』

【芸術・ファッション報道】 東京国際映画祭/ユニジャパンは、令和三年九月七日に第三十四回のポスタを公表した。今回のビジュアルを手掛けたのは、世界的デザイナ・コシノジュンコ(乙卯)。併せて、インタビュ動画も公開。会期は十月三十日から十一月八日。


昨年まではソフトバンクのCM等で有名な佐々木宏がクリエーティブ ディレクタを務め、蜷川実花の写真をあしらった形のデザインでポスタを展開してきた。本年からは六本木から日比谷・有楽町・銀座エリアへの移転や部門の改変等もあり、東京国際映画祭が新たに生まれ変わる年という事でポスタビジュアルも人をフィーチャした形のこれまでにないものに刷新した。


新ポスタは、ジュンコが自身で作った伊藤若冲のニワトリの画をモチーフにした衣装をまとった女性が風を切って歩いていくイメージで作り上げた。


本年の東京国際映画祭の大きなテーマの一つとして「越境」というコンセプトがある。コロナ禍によるコミュニケーションの断絶や男女差別、経済格差、国際紛争等と色々なボーダーが世界にはある。そういったボーダーを乗り越え、更にその先にある映画の姿を観て頂きたいという想いだ。


風を切って未来に向かっていく映画の姿を東京国際映画祭は映し出す。


以下は、ジュンコのコメント。

映画祭は憧れなので、今回のお話を頂いた時はびっくりもしましたが、とても嬉しかったです。
今回のビジュアルは恰好良い女性が、コロナも吹っ切れて、前に向かう、風を切って向かうというイメージが今回の東京国際映画祭のある意味でのビジョンでもあるかと思いました。そういう意味で、理屈ではなく、見て分かるという様な、風を切って歩いて行くという様な、そういったイメージで作りました


以下は、安藤裕康(甲申)チェアマンのコメント。

コシノジュンコさんとは、これまでもパリ、ニュ-ヨーク、アジアの国々等、世界中のあちこちで仕事をご一緒してきましたが、その国際感覚の豊かさと前向きなエネルギにいつも圧倒されてきました。
そういうコシノさんに、この度デザインを担当頂く事になって東京国際映画祭が国際色を一段と強め、ステップアップしていければと思っています

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