アーミー×スポーティ且つエレガンスなユマコシノが新ニット遣い

【高級ファッション報道】 平成二十九年三月二十四日に東京・渋谷にて高級ファッション ブランド『YUMA KOSHINO/ユマコシノ アソシエイツ』がAFW東京内にて来季の秋冬コレクションを発表した。王道的要素も取り入れた全四十三ルック。デザイナは小篠ゆま(戊申)。同社の代取も務める。


コレクションのテーマは「ARMY COUTURE(アーミー クチュール)」。市場の現状はラグジュアリな物と安いリーズナブルな物が売れている。その中でラグジュアリな物の中にはカジュアルな一面も必要なのだ。F界でもフレキシビリティ(柔軟性、融通性)が重要視されている。来季の『YUMA KOSHINO』のコレクションでは、都会の中でスポーティさや闘いにフィーチャした。現代社会の二面性の様な部分をミックスした。


素材もフォルム感とかアーミーを連想させる物を選択し、クチュール技術によりボリュームを出したり、ハイテク素材をクチュールっぽく表現したり、とフォルム感やテクニック、配色に気を配るアウト ラインに重きを置いた。二面性がある物をコンバインする事でルックにコントラストを付けた。今季の前コレクションよりもプリーツ等を使用し、“揺れ感”のあるルックを取り入れた。本ブランドはムーヴ感を存分に愉しめるだろう。




<更なる新たな高みへ>

 カラフルな発色に強いデザイナ・小篠は、来季に色を抑える事に挑戦。ランウェイショーで演出した白黒のシーンに対し「自身の中で中々ない。」と囲み取材で答えた。煌びやかにラグジュアリを表現するのではなく、スポーティにラグジュアリを表現するというのが今のトレンド、と重ねる。またニットを沢山用いる点をメインに置き、ニットと布帛をミックスした。布帛は綿、麻、絹、又はそれらを混合した物等で織った布や織物の総称だ。特にブラウスやワイシャツ、作業着等の材料として用いられ、比較的薄手の繊維製品を指す。


「布帛のレベル位にニットをもっていきたいなと思って。」と、ニットの表現を追及。小篠曰く、「ニットの新しい魅せ方というのが中々、幅の広がりが無いなと思っている。」と追及理由を吐露。どっちが布帛でどっちがニットか分からない、というのが来季のポイント。全てニットの時の暑さやダレる等のマイナス面を布帛で補ったり、ニット風の布帛だったり、と合わせながら緩和させた。



自分は自分

 小篠家は日本が誇るファッション デザイナの名家。呉服屋を営んでいた明治まで遡る。小篠ゆまは小篠家の中において、最前線デザイナとして最も若い四十代。前コレクションから大きく変化したデザインに母(小篠弘子「HIROKO KOSHINO」)や叔母(小篠順子「コシノジュンコ」、小篠美智子「ミチコロンドン」)から等の影響を問うと、「無いです。自分は自分なので。」と即答し、自身の道を歩んでいる旨を示した。


今後の展開については、「今回のテーマが、これから先に必要とされる事だと思うので。やっぱりクオリティの高いものを豊かなクリエイティビティで、どんどん広げて行きたいなと思っています。」と、更なる挑戦に臨む。名家のブランドを担うエネルギッシュな小篠ゆまは、家の歴史を活かしつつ自身を昇華させ、世界トップ デザイナへの階段へと駆け上がっていく。そんな片鱗が見えたランウェイショーであった。


YUMA KOSHINO/㈱ユマコシノ アソシエイツ@Amazon Fashion Week TOKYO 2017 A/W

撮影記事:岡本早百合 

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