各政党は若者に歩み寄る姿勢示す、『衆院選』公開討論会/日本若者協議会

【社会・政治報道】 令和三年十月十五日に国会にて日本若者協議会(代表理事:室橋祐貴)が、『衆院選』主要政党公開討論会『ワカモノのミカタ政党はどこだ!~新しい時代に若者の声に応える政治を問う~』を開催した。


公明・党青年委員長の矢倉克夫(乙卯)参議、共産・副委員長の田村智子(乙巳)参議、維新・学生局長の音喜多駿(癸亥)参議と国民・党副代表の伊藤孝恵(乙卯)参議の四名が出席。現役大学生らと一時間半超に亘る討論を行った。


討論会終了後には各議員が学生に歩み寄り、生の声を聞く一面も。十分以上話しを聞く議員も居た。


同会の趣旨は以下の二点。

  1. 本年三月より若者と議員の公開ディスカスイベント「日本版ユース・パーラメント(若者議会)」を開催。主要六党へ政策を提言。内容は若者の政治参加、教育、労働とジェンダの四項。「交流」ではなく、「若者の声の政策への反映」を目指している。「言って終わり」ではなく、きちんと党内で検討されたのか、公約に反映されたのかをチェックしたい
  2. 各党の若者政策、各党の特徴、違いを同協議会アンケートの答えを基に浮き彫りにしたい



<若者政策の具体>

 冒頭、四党は選挙公約を説明。公明・矢倉参議は「若者こそが元気の源。意思形成の場に政治・社会への参画で若者が入る枠を制度として作っていく。教育にお金が掛からない。心のケアサポート百万人増やす。主権者教育。四十五歳未満の若者担当大臣の設置が重要」と。


共産・智子副委員長は「経済立て直しにボトムアップが必要。庶民の懐を温める事が重要。日本の教育費負担は国際的に異常です。非正規の割合が増え収入が崩れました。働く人が人間らしく生きれるよう時給千五百に上げたい。性暴力被害を無くしていきたい。」と。


維新・音喜多参議は「改革無くして成長は無し。改革無くして分配無し。過去三十年経済成長していないのは日本と北朝鮮だけ。機会の平等が重要。教育の無償が一丁目一番地。自由意思を尊重し、教育を支える。選択できる制度を。」と。


国民・孝恵副代表は「対決より解決を選ぶ。コロナ以前から日本の経済は傷んでいる。一九八一年から四年間、日本の国際競争率ランキングは一位。現在三十四位。一九九六年ピークに給料はずっと下がり続けている。平成の三十年間未来への投資を怠ったから。被選挙権年齢を十八歳からにし、大学生で議員を実現したい。ネット投票を実現したい。」と、各政党から熱いアプローチを行った。




 脱ゆとり世代の学生からは「若者の政次参加・関心への低下。ボトルネックは何処だと思いますか。」「大学の教育費負担が三十年で一.五~二倍に増えている問題について。」「実質賃金が先進七ヶ国は二、三割増。日本は一割減。各政党賃金向上の対策は。」「性犯罪が増えている。性教育について。」と時間内に収まりきらない程の質問や意見が飛び交った。



日本若者協議会は幅広いリーチを狙っていく

 終了後、ゆとり世代・室橋代表(戊辰)は「これだけ活発に各党の違いが分かる場は無いと思うので、議論としては良かったと思います。共産党さんは政策委員長が出席されていたので、自民さん立憲さんに参加頂けなかったのは残念。」と述べた。


今後の展望を聞くと「政治家に(対して若者側の)一定の規模は必要だと思うので、リーチを増やしていくのが大事。大学行ってる人はまだ半分。中・高卒の方々に一番入って貰いたい。課題や問題を持ってるのはこの方経ち。実際に参加できるのは余裕ある方だと思うので、オンラインでの参加やHPフォームから意見を送ってくれるだけでも有難い。提言について、しっかり調べて行っているので決して質は低くないと思う。もっと、幅広くリーチしていきたい。」と成長姿勢を示した。


日本若者協議会は若者を代弁し、政府への提言や活動を行っている。若者故に、既存のルールを全て会得をしていないのは勿体ない。この活動を通して政治への興味を抱き、関心をもち、参画する若者が増えて欲しいと願う。


撮影記事:ゆとり世代・岡本早百合

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