開戦間近の日米韓VS北朝鮮、最悪は東京に原爆

【政治報道】 朝鮮半島で有事が起こりかねない。米国が先制攻撃をするか否かで、日本も開戦と成り得る。平成二十九年四月十一日付けの夕刊フジ/産経新聞社の一面見出しは「開戦危機 最高レベル 米空母北射程」と開戦の二文字を刷った。同紙と産経ニュース/産経デジタルは、八日に米海軍最強の第一空母打撃群を朝鮮半島方面へ向かわせた、との発表を報じた。九日には記事「ミサイル防衛に警鐘鳴らさぬ新聞 お粗末というほかない」で現状の東アジアの緊迫を伝えている。


北朝鮮(指導者:金正恩)は六回目の核実験を目論んでおり、米国(統領:ドナルド・トランプ)は北朝鮮が核実験を行えば先制攻撃を仕掛ける算段。その際、北朝鮮は米国を含む日本(総理:安倍晋三)と韓国(統領:不在)も攻撃対象にする事を明言している。北朝鮮が日本本土へミサイルを着弾させれば、専守防衛により開戦。先の大戦の終戦と同時に建国した北朝鮮は、七十年を経て戦争を勃発させるか。



<東京原爆なら死傷者が五百五十万人>

 十一日付けの夕刊フジは、中国(主席:習近平)が北朝鮮との国境に中国人民解放軍を進軍させているとも伝えている。但し、この軍は瀋陽軍区(旧満州)の軍で習政権に対抗する。中国は北朝鮮に対し「絶対に核実験を行ってはならない」、核実験強行時の米国の作戦に対し黙認すると宣言している。核実験を行うのか。米朝の軍事衝突とされるXデイは、韓国の次期統領選の五月九日投開票前とみられている。特に北朝鮮の最高人民会議(国会に相当)の開催する十一日、北朝鮮で最大の記念日「建国の父」の十五日、朝鮮人民軍創設八十五周年の二十五日を注視している。


日本へミサイルが発射された場合は、着弾まで十分程度。FNNの世論調査(三月)では「敵基地攻撃能力の保有、保有の検討」に対し、八割近くが肯定的であった。北朝鮮の戦力はどの程度なのか。


四日付の夕刊フジでは、「札幌医科大」の教授・高田純(放射能防護学)のシミュレーションを掲載。それによると、長崎型「ファットマン」に同じ二十㌔㌧の核兵器が東京上空で爆発した場合に死者は五十万人、負傷者は最大で五百万人と試算。また日本政府のシミュレーションとして、東京や大阪等に神経剤「VXミサイル」が着弾した場合、数万人が犠牲になる可能性を伝えた。北朝鮮は生物化学兵器を大量に保有していると見做されている。



朝鮮連邦

 北朝鮮の中距離弾道ミサイル「ノドン」等は、略、日本全土を射程にできる。「ノドン」は三百機の配備で移動可能なミサイル開発も成功し、日本のミサイル防衛(MD)システムの許容量を超える戦力を有す可能性もある。よって六回目の核実験は核弾頭の小型化を齎す為、日本にとって非常に危険だ。その成功は東京への原爆、引いては大陸間弾道ミサイルによる同盟国・米国本土への核攻撃の選択肢を北朝鮮が有す事になる。


日米が気に掛けるものは、それだけではない。韓国と北朝鮮の連邦化(赤化統一)だ。韓国は報道現在で統領が不在、「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)と「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)の両名いずれかが次期韓統領になるであろう。共に反日であるが、親朝の文は当選後に同盟国の米・ワシントンではなく、朝・平壌に行くと発言した事を第九十五巻第五号の文藝春秋が記事「緊急座談会 絶望の北朝鮮」に載せた。当該記事で人口八千万人の朝鮮連邦(赤化統一)について触れている。朝鮮連邦は故・金日成(正恩の祖父)が提唱した「高麗民主連邦共和国」の南北統一方法がベースだ。


だからXデイを韓統領選前と据えている。米国から見て、日本と韓国は同盟国だ。だが韓国が文政権になると米韓同盟を解消され、朝鮮連邦となる可能性がある。中国の出方も変わり、ロシア(統領:ウラジミール・プーチン)が勢いを増してくる。二日にNHKは記事「ロシアで労働許可 北朝鮮労働者が増 関係重視の表れか(削除済み)」を配信し、露朝の関係強化を示唆した。



第三次世界大戦への警戒

 北朝鮮の盟友・シリア(統領:バッシャール・アル=アサド)を米国が攻撃した事にロシアは批判。北朝鮮を結果的に牽制した米国を日本は幾度も支持を表明した。韓統領選の五月九日迄は「日米韓対北朝鮮」の構図であるが、文が当選すると「日米対朝韓露中」と為りかねない。


ドイツ(首相:アンゲラ・メルケル)は北朝鮮と国交があるので静観するだろうが、英国(首相:テリーザ・メイ)とオーストラリア(首相:マルコム・ターンブル)は日米に付く。フランス(統領:フランソワ・オランド)は北朝鮮を国として承認しておらず、ドイツに同じ静観となるだろう。文当選後に有事により開戦してしまった際には、「日米英豪対朝韓露中」の世界大戦へ流れが向かってしまう。


最悪のシナリオを防ぐ為に、米国は第一空母打撃群をもって、北朝鮮へ先制攻撃を行うかもしれない。世界の平和を金王朝の三十三歳・金正恩(甲子)が壊す前に。故・日成が平壌で民衆の前に初めて姿を表わした時は三十三歳、ソ連の大尉であった。ポイントは若手の経済環境が厳しい韓国の国民の意思(選挙)でもある。


0コメント

  • 1000 / 1000