参院補選で「無党派」が選挙結果を動かす

【政治考察】 令和三年十月二十四日に静岡と山口の両選挙区にて参院補選が投開票。静岡では立憲・国民推薦の無所属の若手・山崎真之輔(辛酉)候補が、自公推薦の中堅と共産公認の中堅を破った。山口では自民公認・公明推薦のシニア・北村経夫(乙未)候補が、共産公認の中堅等を破った。


静岡は野党が勝ち、山口は与党が勝った。


『衆院選』中の参院補選の結果は、残る五日間の闘い方を変えるものとなる。何故ならば、両選挙区共に保守が強い地盤。報道各社も分析をしており、静岡では、支持政党が無い「無党派」の実に七割が若手・山﨑候補へ投票していたものとの調査結果。一方の山口では、無党派の五割がシニア・北村候補に投票との調査結果。



<支持政党無き者へ響くか>

 鍵は、支持政党が無い有権者達の動きである。各政党のYTチャンネルの動画再生数は、基本的に政党支持者なので、当落を大きく左右するものではない。YTにおいても、鍵は無党派の行動だ。フェアな精神である無党派は、自画自賛の政党YTの動画だけではなく、「bizlinTV」の様な第三者が撮影した街頭演説等の動画も参照する。


街頭演説を視るだけならば、各政党のYT動画で充分だ。それらの動画は公平性の観点より、第三者撮影の動画が欲しいと真剣に選挙する無党派がいる。その無党派の為に映像取材を敢行している。新選組の衰えは、第三者による動画が激減し、自画自賛動画が増えて無党派が毛嫌った。詰まり、「しつこい。」との無党派の判断なのだ。


『衆院選』に話を戻すと、無党派が三十一日の選挙結果を左右する。山口は安倍晋三(甲午)元・総理の地盤なので、圧勝は比較的に納得できるだろう。よって、現在進行中の『衆院選』の各選挙区では「自公へ投票する無党派がどれだけいるのか。」「立産同盟に投票するのか。」、はたまた「維新やその他へ投票するのか。」と大別できる。現状の自公は、かなりマズそうである。


無党派と言えども、年代別・世代別が重要。であるが、その分析は三十一日には間に合わない。



鍵は氷河期世代とゆとり世代

 今回は参院補選があった為、情報発信力の強い首都圏にて党首達があまり立ってない。首都圏から全国へ情報は回るもの。特に、岸田文雄(丁酉)総理は本日まで一度も首都圏にて立っていなかった。矢張り、どの年代の無党派も党首の弁を待っているのだろう。


人口ボリュームが大きい「氷河期世代」の投票率は、近年上がり調子。無党派はシニアと比べて多い。同じく人口ボリュームが大きいのは「ゆとり世代」。こちらも無党派が多いのは、既報『若者・若手の「支持政党無し」は六割、興味のある政策は?』の通り。


詰まる所、今回の『衆院選』は若者・若手である氷河期世代とゆとり世代の無党派で決まる、とも言える。



一票を考えた時、誰かも考えている事実

 支持政党が無い若者・若手がフェアな目線で、ジャッヂする。投票しようが、しまいが、それにて民主主義を締め切り、『衆院選』が三十一日に決着する。


一票で何が変わるのか。組織票に勝てる訳が無い。そうではない。組織票が強いパターンは、無党派が動かない時だけだ。無党派が動くと、無党派票は組織票に勝る。上図を今一度、眺めて欲しい。自身が一票を投じようと思った時、大抵、誰かも一票を投じようと思っている。逆も然り。それはシェアが基本の若者・若手が日々、分かっている事だろう。知らない誰かと、同時に思う事はよくある。動く事も同じなのだ。


今回は若者・若手の立候補者が多い。これはチャンス。


人口ボリュームが小さい「プレッシャ世代」も、選挙権の兼ね合いでまだまだ少ない「脱ゆとり世代」の無党派も同じである。同世代から必ずインパクトを受ける訳ではないのだから。どの世代の無党派が動くのか、動かないのか。芸能人も仕掛けている。


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