AbemaTVの藤田晋 代取が魅せた気合い

【ビジネス報道】平成二十九年四月六日と七日に東京・紀尾井町にて、新経済連盟(代表理事:三木谷浩史)は『新経済サミット(NEST)二〇一七』を開催。初日となる六日にサイバーエージェント(4751.T1) の藤田晋(癸丑)代取、C Channelの森川亮(丁未)代取、そしてモデレータにクラウドワークス(3900.MT)の吉田浩一郎(甲寅)代取の三名が「動画配信メディアの未来」についてセッションを行った。


サイバーエージェントは昨年四月にAbemaTVをローンチ。一年で千五百万DLを突破。年間で一番DLされたアプリとして藤田代取が冒頭に実績をアピールした。既存では横型での視聴をメインとしていたが、今後は縦型をメインとする。また同アプリ内のビデオ機能サービスの強化を発表した。マスメディアを目指している。


森川代取はLINE(3938.T1)の前代取だった。現在は女性向けの動画ライフスタイルメディアを運営している。日本以外にアジアに目を向けていた。昨年十二月から中国の微博(ウェイボ)を用い中国に進出しており、中国・韓国・台湾・タイ・インドネシアに情報発信を行っている。



 動画メディアの未来について、藤田代取は「僕達のライバルが出てこない。赤字二百億かけたから周りが引いちゃったかな。」と述べ、新規参入に期待を込めた。テレビ離れが広がっている若者をAbemaTVはターゲットにしている。民放はシニアをターゲットに据え、きちんと住み分けをしていく姿勢を示した。森川代取は「価値あるコンテンツを創り出すのに人材が大事だ。」と述べ、人材発掘と育成に重きを置く。


これから動画ビジネスを始める人材に対し、両名はメッセージを残した。藤田代取は「人に不審に思われても、ビジョンに向かって、を耐え切るしかない。気合でやるしかない。」と根性論節、森川代取は「日本で全例の無い事をやるのに、日本はネガティブに捉えがち。目先の事を一つひとつ達成していく事が重要。」と激励した。


新旧メディアの共存は始まったばかり。黎明期の今が様々な可能性を包含しているだろう。


『新経済サミット(NEST)2017/新経済連盟」』

撮影記事:岡本早百合

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