さユりが一年振りの路上ライブで「音楽は鳴き声。」と

【芸能報道】 平成二十九年五月十九日に東京・新宿にて、シンガソングライタのさユりが一年三ヵ月振りに路上ライヴを行い、二千人の聴衆を集めた。十七日に自身初のメジャー アルバム『ミカヅキの航海/ソニー・ミュージックレーベルズ』が発売されたばかりで、これを記念し、“酸欠少女”さユり原点の地で四曲を歌い上げた。


初アルバムは十六日付けのオリコン ランクで首位を獲得。さユりはアコギを使う。福岡出身の二十歳のMCは、とても声が小さかった。身体も小さく背負っていたアコギで身体が隠れてしまう程。裸足で登場し、歌い始めると声色が変わり、音量・音圧共に上昇。まるで命を削りながら歌っている様。自分に問い掛ける如く、何かを自己実現したいかのライヴ。聴衆は只、ひたすら黙って聴いていた。



一曲目は「フラレガイガール」。さユりは歌詞にある“まずい”を勘違いしていた。「私、歯磨き粉が“まずい”って気が付かなくて、レコーディングしてました。私は物事が今、やばいぞっていう意味だと。」と裏話とさユりの危機意識レベルが吐露。作詞は野田洋二郎だった。


「街って色んな人が居て、色んな人が色んな目的の為に歩いてて、そういう色んな人に向って歌うって、自分の中で意味がある。一つ一つの身体と向き合いたい。」と、路上ライヴをしていた理由を話した。二曲目は十代最後に作った「birthday song」。愛について、さユりが考えた一曲だ。



 「私は人見知りって、よく言っているんですけれど、お客さんにも実は人見知りをします。歌、聴いてくれているけれど、この人、何考えているんだろう、私の声が必要なのだろうかって考えて。それで気付いて。一人ひとり何かが欠けてて、完璧ではないから音楽を聴きに来るって思ったんですよ。足りない何かを埋める為に、人と話したり音楽を聴いたり。」と、さユり的に悟った。同時に、怖くもあるがライヴ空間への愛でる気持ちが出た。「私が完璧じゃなかったから、そして貴方が完璧じゃなかったから。」と三曲目の「十億光年」を歌い始めた。


挟んだMCでアルバムに収録している楽曲を説明していった。途中、代々木のあるビルを指し、「私、あれの事を世界征服ビルって呼んでいるんですよ。何か居そうじゃないですか、一番上に。」と一呼吸。


ラストの四曲目に選んだのは、デビュー曲の「ミカヅキ」。「私は人間です。生き物です。貴方と同じ二〇一七年の日本に生息している生き物です。音楽は鳴き声です。私もそうで、貴方もきっとそうで、皆、何かを探している。誰かを探している。一人ひとり今、どれくらい幸せとか、どれくらい辛いとか、人それぞれだと思うけれど。ここに居る全員が笑う為に生れてきたし、幸せになる為に。この一歩は幸せになるんだなって。」と、皆へ光りを射す為に歌った。


尚、七月には全国ツアー「ミカヅキの航海二〇一七~夜明けの全国ツアー~」が開催予定。八月の「サマーソニック」にも出演が決定している。Twフォロワ数は十二万、YTは九万(報道現在)。


撮影記事:金剛正臣

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