【社会・芸能報道】 平成二十九年五月十七日に東京都庁にて、第三回『東京未来ビジョン懇談会/東京都』が開催された。元AKB48で三百人以上のメンバをまとめた初代の総監督・高橋みなみ(辛未)が小池百合子(壬辰)都知事らを前にプレゼンを行った。
同懇談会は、都における政策の推進や政策形成等に新たな発想を取り入れる為、各界の第一線で活躍している新進気鋭の若手と意見交換を行うもの。テーマは「東京の未来、東京の可能性」。
八王子出身の高橋は芸能界の人間として、ラスベガス等に匹敵するエンタメ集積地「TOKYO ENTERTEAINMENT CITY構想」を提案。高橋は「東京を、よりエンターテイメントの都市としてアピールしたい。」と話し、本構想の目的を以下の三点とした。
- 東京をエンターテイメント発信都市に
- 外国人観光客の増加
- コンサート会場不足の解消
高橋は世界のエンタメ都市と比較した。米・ブロードウェイ、英・ウエストエンドは其々、年間客数が一千三百万人、一千五百万人。経済効果は百二十億㌦と十五億㍀と説明。米・ラスベガスの収入源はカジノが三十七㌫でノンゲームが六十三㌫(二十六年)と示した。
次に国内のライブ会場不足について触れ、老朽化や五輪に向けた改修工事が原因とし、キャパ二千から二千五百人の会場が圧倒的に足りない点を訴えた。同時にライブビジネスの市場規模が直近十五年で倍増している点を述べ、不況時にも強く、消費増税時にも伸長した事実を伝えた。
実現可能性は江東区のみか
結論として、「TOKYO ENTERTEAINMENT CITY構想」を説明。キャパ五百人級の小劇場、千から二千五百人級の中劇場、三千から五千人級の大劇場に一万人以上を収容できるビックアリーナの常設。これはスタジアムやスポーツ競技に大型コンサート会場としての利用を想定している。また歌舞伎や能等の伝統芸能、アニメ上映やお笑いライブも含んだ。周囲には宿泊施設やショッピングモール等を併設する広大な構想だ。
結びに高橋は「幸いな事に、この東京未来ビジョン懇談会には各界の第一線でご活躍されている方々が出席されておりますので、皆様のご協力の下、この夢の実現に向けて少しでも進められたら。」と想いを託した。尚、この広大な構想を実現するに当たっては、土地を要する。現時点での高橋構想が実現できそうな場所は江東区(区長:山﨑孝明)の臨海部となるだろう。
『東京未来ビジョン懇談会(第3回)/東京都』
撮影:岡本早百合
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