【芸能報道】 平成二十九年五月二十六日より全国各地で日本に魅せられたプッチーニが書き上げたロイヤル・オペラ『蝶々夫人/東宝東和』が公開されている。指揮はアントニオ・パッパーノ。 「ある晴れた日に」の歌で知られる、日本を舞台にした悲劇のオペラ。
人を愛することを知った15歳の少女蝶々は、 アメリカ海軍士官の夫ピンカートンへ純粋な愛を捧げる。 彼にとっては暇つぶしのゲームに過ぎなかったその結婚は、 蝶々にとっては永遠のものだったーー。
バレエ、 オペラともに世界最高の名門歌劇場「英国ロイヤル・オペラ・ハウス」の人気公演の舞台映像を『英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 二〇一六/一七』と題し、TOHOシネマズ系列を中心とした全国の映画館で今年も順次上映している。本シーズンで九作目。
一九〇〇年にロンドンで、ジョン・ルーサー・ロングの短編小説を基にしたデイヴィッド・ベラスコによる舞台「蝶々夫人」を観た作曲家ジャコモ・プッチーニ。彼は日本を舞台にした悲劇の物語に魅了され、日本の文化について調べあげ、オペラ『蝶々夫人』を書き上げた。プッチーニはオペラの中に、日本の民謡を所々取り入れている。
美しい日本の少女との結婚を暇潰しのゲームの様にように楽しむアメリカ海軍士官のピンカートンと彼の愛を盲目的に信じ、一途に愛する十五歳のヒロイン蝶々。「コマドリが巣をつくる頃に戻ってくる」と約束してアメリカへ帰ってしまった夫を待ち続ける彼女の姿に、待ち受ける悲劇が分かっていながら観客は物語に魅了されていく。
画像提供:東宝東和㈱
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