四十代の女代取三名が『女性起業家サロン』で対談

【ビジネス・社会報道】 平成二十九年六月十日に東京・目黒にて、キッズライン(代取:経沢香保子)が運営する「女性起業家サロン」はイベント『起業で社会を支える』を開催して、女性起業家を五十名程集めた。雅叙園という事もありファッショナブルな女性が集まった。男子も数名、見受けられた。キッズラインは、ネットでベビーシッターサービスを営む。


「女性起業家サロン」とは、本気の女性起業家のネット上のサロン。コメンテータの専門家(弁護士、投資家、 税理等)からのアドバイスや仲間づくり、分科会による活動、先輩経営からの有益なアドバイスを行う。定期的にリアルイベントも開催。報道現在で会員は百名を超える。サロンは今回で三回目。


経沢代取(癸丑)と家事代行のマッチングサイトを運営するタスカジの和田幸子(乙卯)代取、写真売買サイトを運営するスナップマートの江藤美帆(壬子)代取が対談した。退職から起業について、収益についてと女性のメリットについてがテーマとなった。



<三名の経緯・背景>

 和田(写真上)は三十代中盤から起業を模索していた。富士通に務め、B2Bのキャリアを重ねていたものの、「ま、いいや。やろう。」と決断し一週間で辞めた。起業から一年は一人でこなし、サイト等に関する開発は外注であった。和田は慎重にテスト マーケティングを行い、事業に関する諸問題の洗い出しに成功。「リスクを前倒しで知っておきたかった気持ちがあったかも。」と振り返った。資本金は独身時代に溜めた二百万円。理解ある夫のお陰で事業に着手。二年間の時限立法であった。


江藤(写真上)は三十八歳にして初めてサラリーマンになり、仕事の流れから起業に至り、「決心した感じではない。」と話した。夫には話さずに事業を推し進め、困った際にはSEの夫に頼った時もあった。メディア戦略ではアマのインスタグラマに物撮りをして貰ったら、当たった点を述べた。


複数回の起業を行った経沢(写真上)は、「誰でも頑張れば三百万円(月)位はつくれる。」と発破を掛ける。スピードに関し「速くやるには、人を雇った方が早い。」と斬る。起業に関しては「自分が困っている事をやる。」と起業で悩む女性達にメッセージを送った。併せて「市場の流れよりもメンバー。」と事業体のコンディションの重要性を説いた。見栄を軽んじる。



リターンを返せない女性が多い

 女性起業家のメリットとして、希少性が挙がった。そして女性が居ない所に進出した方が良い点を指南。視野を高める事を伝えた。更に男性とは異なり、女性は男性から色々な事を教えて貰い易いメリットも挙げた。但し、注意が必要で経沢は「リターンを返せない女性が多い。」と指摘。相談に乗ってくれるビジネスマンの時給が高い点を考慮して、食事を奢る事を勧めた。「数字が全て。数字を語れる女性に。」とポイントを指し示す。


質疑応答ではワーク・ライフ・バランスについて参加者から問われ、パートナ選びの重要性や子育ての臭いを職場に出さない点を述べた。最後に経沢は「体力・精神力を常に高める。」と語気を強め、弱かった自身を鍛え上げてきた旨を伝えた。企業経営には不足の事態に動じない精神と企業活動を続ける、そもそもの体力向上の基礎的な企業家知識を説いた。


サロンは対談後に二部として参加者からのアピール タイムがあった。希望者が出席者全員に対して、自社の事業を一分間でアピールする。フリーアナウンサの話し方レッスンや輸入下着の宣伝、FPのセミナ案内等が行われた。三部は参加者の交流タイムで複数班に分けて、自己紹介や参加目的等を話し、コネクションを広げていた。


『起業で社会を変える/女性起業家サロン

撮影:金剛正臣

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