“使えない中堅”になってはならない!若手の内から準備する

【ビジネス考察】 今が全てではない。これは経営上、最も大切な観点。常に改善を模索し、環境適応をしていく。日本のGDP(国民所得)が上がらない。それは平成バブル以降に中堅・シニアが失敗し続けてしまったから。GDPデータ、若者・若手の現家計簿が証左。


若者・若手は基本的には、現在の中堅・シニアを参考にしてはならない。この三十年で碌にGDP(所得)が上がってないのに、中堅・シニアを真似ても所得が上がらないだろう。それどころか、所得が下がる可能性さえもある。GDPは総計なので、経営各社の付加価値が基礎となる。付加価値の定義は検索等で参照して欲しい。


企業の要はトップリーダよりも中堅。トップが優れた意思決定を行っても、実行部隊である中堅のパフォーマンス(成果)が悪ければ、高付加価値とはならない。それは所得に転嫁されない事を意味する。給与が上がらない原因。




<どの世代のパフォーマンスが高かったのか>

 中堅の定義は変わった。年齢で四十五歳から六十四歳まで。六十五歳以降がシニアとなった。国会でもシニアよりも中堅が多数を占めている。現在、はっきりと分かる事は「日本の中堅の生産性がやたら低い」という事実。


ハイムでは統計的に世代を確認している。どの世代のパフォーマンスが高いかを知りたい。現在、中堅に当てはまるのは、上から「しらけ世代」「バブル世代」「氷河期世代(前期)」。


昭和二十九年から始まった昭和「高度経済成長期」及び「平成バブル期」の中堅は、上から「大正世代」「戦前・戦中世代」「焼け跡世代」。この三世代がデータ的に強かった。


この高度経済成長・三世代以降、中堅になった「団塊世代」以降のパフォーマンスが低い。「団塊世代」は若手の頃はパフォーマンスが高かった模様。



当時、心が動いたCM

 平成時代の中堅は、高度経済成長・三世代と何が異なるのか。それは「広報・マーケティング(営業)」と思われる。例えば、バブル期のリゲイン/第一三共ヘルスケアのCMを知っているだろうか。高度経済成長・三世代が作った。


とある日本の若きビジネスマンが世界を股に掛け、営業し、契約締結、仕事をこなしていく物語り。


広報もマーケティングも基本はプレゼン。プレゼンには情熱が欠かせない。どんなにCOOLが重宝されようが、選挙の通り、情熱ある演説が心を動かす。


団塊世代以降は高度経済成長・三世代と比べ、この情熱を失っている。よって、B2Bを筆頭に付加価値が高まらない。日本の生産性の低い根本的な理由が、情熱無き「広報・マーケティング(営業)」となる。


強き米国には「Guts」が未だあり、続く中国には「加油」等がある。




<アニマルスピリット>

 団塊・しらけ世代には、まるで情熱が無い。長年、他社の経営をコンサルティングしていて自身を納得させた事。情熱無き所には良い製品・サービスは無く、賢くIT技術を使って売り込もうとしても、顧客へ響かない。バブル世代は、幾ばくかの情熱はあるが、他社を儲けさせようとする心意気が見えない。


但し、これはあくまでも統計的な話で「外れ値」であるしらけ世代・安倍晋三(甲午)元総理等の例外はある。団塊世代・菅義偉(戊子)前総理は、この情熱を国民が感じられなかったのだろう。しらけ世代・岸田文雄(丁酉)現総理は、前回の総選挙で魅せた様に、ボスゴリラ的な情熱が滾(タギ)っている。これは褒め言葉。


令和三年十二月三日に財政制度等審議会は、財務大臣へ提言書「建議」を渡した。その際に「民間のアニマルスピリット」という表現を使った。その会長は、焼け跡世代・榊原定征(癸未)元経団連会長。口達者な麻生太郎(庚辰)元総理も焼け跡世代。


広報もマーケティングも営業も、そのものの存在感(プレゼンス)が欠かせない。しらけ・バブル世代の最も悪手は、企業利益よりもマウンティングを重視する傾向がある点。広報・マーケティングには他社連携が欠かせないが、両世代は人間的な好き嫌い(言う事を聞くか聞かないか)で仕事を進めている感が否めない。パフォーマンス(成果)が上がる訳がない。



未だ子どもの世代

 しらけ世代・小池百合子(壬辰)都知事が典型例。彼女はシニア。憲法違反で民間から訴えられている最中、真摯にこれを受け止めるでもなく、今まで通り、メディア向けのパフォーマンス(演技)を繰り返す。ビジネスのパフォーマンス(成果)とは意味が異なる。彼女の仕事は都民のGDP(所得)を上げる事。まるで実力がない。それどころか、度重なる緊急事態宣言を求め、都民所得を下げている。


以上の様に、成果を出せない団塊・しらけ・バブルの三世代を参考にしてはならない。


氷河期世代の前期は既に中堅に入ってしまっている。下の世代から見て、成果を出しているか。常にフィードバックをしなければならない。今のままでは“使えない中堅”のレッテルが貼られる見込みが高い。プレッシャ世代は、既にしらけ・バブル世代感が出ている。


若者・若手は、成果を出していた高度経済成長・三世代のデータを参考にする。残念ながら、彼らは非現役のシニアか、鬼籍に入ってしまっているので、少しの焼け跡世代しか現場に残っていない。団塊・しらけ・バブル世代が焼け跡世代以上を嫌っても、成果が彼らより出せない以上、ただゴネてるだけの子どもに過ぎない。




広報・マーケティングを重んじているか

 稀かもしれないが、成果を出している団塊・しらけ・バブル世代の先輩に付いた方が良いだろう。「バカとデブは移る」という。日々の生活を共にして悪しき習慣が身に付いてしまうから。低生産性の者と過ごしていると、給与と引き替えに低生産性が移る。人生を引き替えにするのは、止めた方が良い。ゆとり世代は、特に引き替え度合いが高く、人としての覇気を益々失ってきている。


若者・若手が気にするべきは、先ず世代。その世代には、とある習慣が身に付いてしまっている。後輩では変えようが無い事実。これを打破する者もいるが、統計的に大方は逆らわない。「外れ値」は逃さない。世代を気にし、次にパフォーマンス(成果)をチェックする。


情熱はあるか、その企業の広報・マーケティングに良きパートナ企業が付いているか。そもそも顧客を知る広報・マーケティング系の企業を重んじているか。所得増を重んじているか。Win-Winを構築しようとしているか、構築したか。


使えない中堅は、広報・マーケティングという切り口で炙り出される。決して、下に対して成果を出せない中堅になってはならない。若者・若手を活かす中堅に成る。国政政党も舵を切っている。若者・若手が活き活きする企業が強い。利益はきちんと若者・若手へ分配する

そして時代とは、若者・若手が創り出すもの。


記事:羽田野正法

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