渡辺喜美が弟子の都F・音喜多駿と除名第一声、「政治を諦めないで下さい。」

【政治報道】 平成二十九年六月二十三日に『都議選二〇一七』の告示日を迎え、首都決戦が始まった。その日、東京・王子では前日に維新(代表:松井一郎)から除名となった渡辺喜美(壬辰)参議がJR王子駅の改札の方から現れた。第三局時代に東の雄として破竹の勢いであった「みんなの党」の初代代表である。都F・音喜多駿(癸亥)都議を応援する為に、二十一日に離党届を出した。音喜多は四年前の都議選で渡辺率いる「みんなの党」として出馬し当選した。


変わらない所か、何がしかの凄味を増した渡辺節は十五分間に亘り、王子の聴衆を惹き付けた。開口一番で「昨日、音喜多駿さんを応援に行きたいと松井代表に申し上げた所、除名になっちゃいました。」と早速、笑いを取った。「この四年間は、音喜多君にとって激動の四年間だった思いますよ。」と、音喜多の都議としての活動を師匠として労った。



 「政治というのはね、梃子の原理で動かす事ができるんです。」と前置き。八年前に自民から一人離れ、第三局運動をやってきた渡辺の過去に重ねて、およそ一年前に小池百合子(壬辰)都知事が自民から一人離れた後に梃子の原理で都政を動かしている点に言及。その離れた百合子を真っ先にバックアップしたのが音喜多達の三人と褒め称えた。


「皆さん、政治を諦めちゃ駄目ですよ。この一年間、小池知事が誕生しなかったら、皆さん方に全く知らされていない事が山の様に出てきたじゃありませんか。」と百合子を称賛。豊洲問題についても、築地は売って一度ではなく貸して定期収入(定期借地)にした方が全体収益が多い点を伝えた。「都知事選というのは、五千万円かかるんですよ。小池さんは陣中見舞い(金)を受け取らない。結局、一千二百万円で選挙やっちゃった。」とコストの話しに移り、四十七都道府県中で「一番、お給料の安い知事ですよ。」と語気を強めた。


「皆さん、政治を諦めないで下さい。政治を諦めちゃったら、何にも変わりません。たった三人の“かがやけTokyoが、今や五十人の公認候補を出している“都民ファーストの会”に成ったじゃありませんか。」と今日一番の声を出した。「梃子の原理です。梃子の原理は重心が大事。重心が曲げない、ブレない、崩れない。この不撓不屈の精神があれば政治を変えていく事ができるんです。皆さん、政治を諦めないで下さい。」と渡辺自身が変わってない点も含めながら、都Fの幹事長となった音喜多を応援した。



 一方、音喜多は演説が巧くなった。都議会の現状や都議の諸々のコスト高等を訴えながら、「我々議員は立法府の人間ですから、国会であれば法律を、地方議会であれば条例を作るのが我々のお仕事なんです。ところが都議会、過去二十五年間で議員が作った条例、たったの一本。」と批判。その一本は当時の民主都議のものであった。詰まり自民都議は二十五年間、全く作ってない。「作る能力が無かったのです。」と自民都議を職務遂行能力的に全面否定した。


都民の税金で賄う都議の年収は、報道現在で二千四百万円程度。都議会の総数は百二十七名。

三十代の二児の父、音喜多は北区より立候補。投開票は七月二日。


撮影記事:金剛正臣

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