岸田内閣が五十五.七兆円の補正予算案、「若者世代・子育て家庭」の所得大幅増を明言

【政治報道】 岸田総理は、令和三年十二月六日に第二〇七回「国会(臨時会)」にて『所信表明演説』を三十五分を掛けて行った。


冒頭に「若者も、高齢者も、障害のある方も、男性も、女性も、全ての人が生き甲斐を感じられる、多様性が尊重される社会を目指します。」と約束した。



以下は、総額五十五・七兆円の「コロナ克服・新時代開拓の為の経済対策」。

  1. 感染拡大;十三兆円規模の財政資金を投入(コロナ予備費を含む)
  2. 事業者支援;十七兆円規模
  3. デジタルや気候変動問題;二十兆円規模の財政資金を投入


以下は、「経済回復に向けた支援」。

  1. 学生や子育て世帯等;総額七兆円規模の給付金等
  2. 事業者;二.八兆円規模の給付金
  3. 新GoTo等



以下は、未来社会を切り拓く「新しい資本主義」。

  1. 成長も、分配も実現する「新しい資本主義」の具体化
  2. 人がしっかりと評価され、報われる、人に温かい資本主義


この部分で岸田総理は熱を込めた。「皆様。明治維新、戦後高度成長、日本は幾多の奇跡を実現してきました。“新しい資本主義”という数世代に一度の歴史的挑戦においても、日本の底力を示そうではありませんか。」と国会議員や国民を鼓舞した。



以下は、新しい資本主義の下での成長。

  1. イノベ;経済の付加価値(GDP)創出力を引上、「上場ルール」の見直し(スタートアップ向け)等の「スタートアップ生態系(エコシステム)」を大胆強化、大学改革(十兆円の大学ファンドや学部・院の再編、大学ベンチャ創出)
  2. デジタル田園都市国家構想;新しい資本主義の主役は地方(四.四兆円投入)、「デジタル田園都市スーパーハイウェイ(海底ケーブルで日本を周回)」を三年程度で完成、デジタル庁の機能を更に強化、
  3. 気候変動問題;再エネ最大限導入の為の規制見直し、クリーンエネルギ分野への大胆な投資、
  4. 経済安保;来年の通会へ新法案、「半導体 国内立地推進」法案を今臨時会へ提出、AI・量子・ライフサイエンス・宇宙・海洋のR&Dへ五千億円投資



以下は、新しい資本主義の下での分配。

  1. 人への分配は未来への「投資」
  2. 看護・介護・保育・幼児教育等の給与引上げ(三㌫、十一万円/年)、
  3. 給与を引上げた企業を支援する税制強化;企業の税額控除率を大胆引上げ、赤字でも賃上げする中小企業は特別枠(「ものづくり補助金」「持続化補助金」の補助率を引上げ)
  4. 人への投資;四千億円規模の施策パッケージ/三年、非財務情報開示の推進、
  5. 日本の未来を担う「若者世代・子育て家庭」にターゲットを置き、その所得のを大幅な引上げを目指す
  6. 「男女が希望通り働ける社会づくり」「社会保障による負担増の抑制」;女性の就労制約制度の見直し、勤労者皆保険の実現、子育て支援、家庭介護の負担軽減、若者・子育て世帯の負担増の抑制改革、子ども庁(仮)設置


来春には「新しい資本主義実現会議」にて全体のグランドデザインと実行計画を取りまとめる。



以下は外交・安保。

  1.  「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現
  2. 強い沖縄経済
  3. 防衛力の抜本的強化;「新たな国家安全保障戦略」「防衛大綱」「中期防衛力整備計画」
  4. DFFT(信頼ある自由なデータ流通)」の実現
  5. 北朝鮮;日朝国交正常化;拉致問題、条件を付けず金正恩委員長と直接向き合う
  6. ロシア;平和条約を締結(北方領土問題、第二次「日露戦争」の終結)



憲法改正については、「国民理解の更なる深化が大事です。大きく時代が変化する中にあって、現行憲法が今の時代に相応しいものであり続けているかどうか、我々国会議員が、広く国民の議論を喚起していこうではありませんか。」と国会での議論を期待した。


 結びに「国の礎は“人”です。先日、車座対話の一環で、愛媛県松山市にある県立高校を訪問し、高校生に交じって、模擬授業を体験させて貰いました。黒板とノートの代わりに、電子黒板と一人一台配布されているタブレットを使った授業。初めての経験でした。


先生が出す課題に、オンラインで回答する。英語を読み上げ、録音で発音を確認する。次々に出される課題に戸惑う私に、少し困った表情を浮かべながら、一生懸命タブレットの操作を教えてくれたのは、隣の席に座った高校一年生の生徒でした。


まだ、授業で本格的に使い始めて間もないタブレットを使いこなし、受け身でなく、自分から行動する姿に日本の未来を切り拓く、“人”の可能性を強く感じました。



デジタルネイティブの高校生だけではありません。医療、観光、農業、保育、被災地、自衛隊。全国各地で苦しい状況にあっても、必死で未来を切り拓こうとする、多くの“人”にお会いしてきました。


我々一人ひとりが、持てる力を存分に発揮し、果断に挑戦をし続ける。この事により、日本は大きく変わる事ができる。そう確信します。我が国の未来は、現在を生きる我々の決断と行動によって決まります。


共に、次の世代への責任を果たし、世界に誇れる日本の未来を切り拓いていこうではありませんか。同僚議員各位、そして、国民の皆様の御協力を心からお願い申し上げます。御清聴、有難う御座いました。」と岸田総理は締め括った。


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