中小企業の知財を無料で視覚化、地域金融機関用に二百件

【ビジネス報道】 特許庁/経産省は、平成二十九年六月十九日より本年度の「知財ビジネス評価書」の作成について地域金融機関からの申込み受付けを開始した。地域金融機関に無償で提供している「知財ビジネス評価書」は、中小企業の知財を活用したビジネスを評価するもの。知財ビジネスを視覚化し、地域金融機関からの融資等に繋げる。


知財を保有する中小企業は、そのビジネス価値の評価より地域金融機関から資金調達をしたいニーズがある。一方の地域金融機関は融資に繋げる事が難しい実情がある。何故ならば、特許等の技術内容から事業性を評価できる人材が不足している為だ。一昨年度から「知財ビジネス評価書」を地域金融機関に提供する事で、知財の価値を理解し、中小企業への融資等に繋げる取組みを特許庁は実施してきた。


特許庁は地域金融機関から申請を受け付け、融資等の検討対象である中小企業の知財ビジネスについての評価書を提携調査会社が作成し、地域金融機関に評価書を無償で提供する。 この評価書で中小企業の特許や技術等のビジネス的価値(利益創出等)を把握できるので、対象の中小企業を経営評価できる。作成支援メニューには一般公募枠と伴走型支援枠(地域金融機関が組織的に知財金融に取組む、ハンズオン支援)もある。


採用件数は二百件と少ないので、収益力を向上させたい地域金融機関は急がれたい。詳細は知財金融ポータルサイトに詳しい。


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