【芸能報道】 沼田まほかるが描いたミステリ小説「ユリゴコロ/双葉社」は、米中韓台で翻訳出版された。世の不条理や人間の業、人間愛、希望が内包されている。平成二十四年に「大藪春彦賞」受賞、「本屋大賞」ノミネートした同作が九月二十三日に東映・日活により映画公開される。沼田作品としては初の映画化だ。
本作で演じるのは吉高由里子(戊辰)、松坂桃李(戊辰)、松山ケンイチ(乙丑)。他にも佐津川愛美(戊辰)、清野菜名(甲戌)、清原果耶(壬午)、木村多江(辛亥)が脇を固める。
脚本・監督は映画「近キョリ恋愛(二〇一四)/東宝」「君に届け(二〇一〇)/東宝」等を手掛けた熊澤尚人(丁未)。「今回の主人公は、本当に大変難しい役どころでありますが、吉高さんの繊細且つ大胆な演技力のお陰で、今迄にない美しくも悲しい殺人者を表現できたと確信しております。」と自信あるコメントを発した。
本作は「人殺しの私を、愛してくれる人がいた。」と印象的なコピーが本作の魅力を表現している。
初めて殺人者を演じる吉高は「私が演じた美紗子は、なかなか共感しづらい部分もある難しい役でしたが、久し振りの映画作品で貴重な体験をさせて頂きました。」とコメント。とある一家で見つかる一冊のノート。記されていたのは、悲しき殺人者の記憶。この家族の過去に、いったい何があったのか。それは運命をも狂わす驚愕の事実。
“この幸せは、人を殺した罰ですか。"
=物語り=
"物語は、[一冊の告白文]から始まるー。
ある家族。一人息子の亮介(松坂桃李)が実家で見つけた一冊のノート。「私のように平気で人を殺す人間は、脳の仕組みがどこか普通と違うのでしょうか。」異様な一文で始まるそのノートは、すべてが一人称で書かれた何者かの告白文であった。
主人公は、美紗子と名乗る女(吉高由里子)。誰しもが生きていくために必要な“拠りどころ”、彼女のそれは”人間の死”であった。殺人という行為から逃れる術を持たず、絶望の日々を送る中、洋介(松山ケンイチ)という男が彼女の前に現れるのだが。
過去と現在が交錯し、ノートに秘められた真相に迫っていく亮介。これは事実か、創作話か。誰が、何のために書いたのか。数々の疑念の先に、驚愕の真実が突きつけられる。"
=クレジット=
(C)沼田まほかる/双葉社 (C)2017「ユリゴコロ」製作委員会
2017年9月23日(土)全国公開
yurigokoro-movie.jp
画像提供:東映㈱
画像引用:映画「ユリゴロ」公式HP
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