小泉進次郎「一つの論点は小池さんと、どう向き合っていくのか。」

【政治報道】 平成二十九年六月二十九日に東京・武蔵小金井にて、自民・小泉進次郎(辛酉)衆議が『都議選二〇一七』に立候補している廣瀬真木(壬戌)を応援した。両名とも三十代。真木は「自民党オープンエントリー二〇一六」のファイナリスト。三菱東京UFJ銀行に務めていた。


小泉の人気は顕在で、シニアの女性や主婦、子ども達が武蔵小金井駅前に多く集まった。演説を聞いた主婦達からは「やっぱり話しも上手いものね。」と称賛。演説後に小泉は人だかりに向い、止めどなく握手を交わし、一時、騒乱状態となった。一山で区切りをつけて車に戻ろうとした時、「進次郎、こっちにも来てー。」との子ども達の合わさった声に反応。即反転し、人だかりに再び走った。



<和やかにシリアスに>

 演説は「実は(武蔵小金井)に初めて来ました。私は映画のスタジオ ジブリが小金井にあると知って、これから映画を観る度に、この景色を忘れる事はなくなります。」と掴んだ。前日の応援では逆風が吹いていると表現し、当日は大逆風と認識を改めた。生年と月日が真木と近い小泉は親近感を勝手にもっているとし、「私は三十六歳。」と言った後に聴衆の一人の母が笑う。すかさず「そこお母さん笑う所ですかね。」と苦笑い、聴衆に笑みが零れて「有難う御座います。もう三十六歳と言っただけで歓んでくれる。温かいですね。」と微笑んだ。年は一つ、月日は一日違い。


大逆風の話しに戻り、「その大逆風を作ってしまったのは誰かと言えば、私達、自民党自身なんです。それを私達は、決して逃げずに向き合わないといけない。」と自戒の意を込めた。「今回の都議選、一つの論点は小池さんと、どう向き合っていくのか。私からすれば、簡単な事だと思う。もしも東京都にとってプラスな事であったならば、小池さんと協力すれば良いじゃないか。そして、もしもそんな事やったら税金の無駄遣いになる、それは間違っているという事があれば、そこは全力で批判をすれば良いんです。」と、都議選の根本論を訴えた。


真木の都議となった都議会をイメージし、爽やかに新しい都議会と主張。「真木さんは私みたいな世襲じゃないんです。よく私は批判されます。小泉進次郎は良くない政治家の一つのパターン。」と自虐節に。「二世、三世の世襲だ。違うんです。四世なんです。もっと悪い。」と大きな笑いが駅前に木霊した。


最後に「この大逆風は私や国政の自民党に対して、向けて下さい。私達が向き合って、皆さんに説明しなきゃいけない。理解を得なきゃいけない事なんです。その大逆風を廣瀬真木さんに向わせる必要はない。」と締めた。十分間に亘る小泉の演説中には、幾度も笑いが起こった。



 一方の真木は三菱東京UFJで融資を担当していた点を強調。「民間企業の経営感覚をもって。」と、「首都大学東京」のMBAを持つ実力を都議会に活かす旨を主張。また癌の検診率をキットの無料化を用い向上させる事を訴えた。更に駅前の環境整備と小金井の自然環境の整備・保全を掲げた。

投開票は七月二日。


撮影記事:金剛正臣

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