前原誠司が稲田防衛大臣に「馬鹿じゃないですかね。」、「今の国政に対しての一票でもある。」と

【政治報道】 平成二十九年六月二十九日に東京・西大島にて、民進・前原誠司(壬寅)元外務・国交大臣が『都議選二〇一七』に立候補している大沢昇(乙巳)都議を応援した。前原と大沢は元日本新党からの付き合い。大沢は四期目の挑戦となる。


「皆さん方の一票は、都政への一票であると同時に今の国政に対してへの一票でもある。」と始めた。「私は最近ですね、呆れた事が二つあります。」と、安倍晋三(甲午)総理が獣医学部を全国認可する旨の発言と稲田朋美(己亥)防衛大臣の発言を取り上げた。



<国会を軽視し過ぎている。>

 前者では「国会で何故特区を作って、何故一つに絞ったのか、何故それが加計学園だったのか。」と先の国会での政府の答弁を挙げた。萩生田光一(癸卯)内閣官房副長官が発言したという“総理の意向”を記した文書が文科省の官僚から出、国会を早めに閉じ、野党からの臨時国会の召集を拒否した上での獣医学部の全国認可に至ったと聴衆に説明。前原は「国会を軽視し過ぎている。」と憤った。


後者では稲田が二十七日に応援演説で「防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい。」と違憲・違法的な発言をした事につき、前原は「自衛隊、防衛省も応援していますって、馬鹿じゃないですかね。」と批判。「それ(公務員の地位の利用)を政治に使ってはいけないというのは、大臣としてイロハのイではありませんか。」と稲田の即罷免を訴えた。政府が罷免しない点につき、「稲田さんの事を物凄く可愛がっておられる。」と皮肉を交えた。稲田は発言を撤回済み。


また小池百合子(壬辰)都知事に対し、同じ元日本新党の議員であった前原は「この考え方を広めて頂けませんか。猫も杓子も都民ファーストという事で、この四年間、小池さんが右向けって言ったら右、左向けって言ったら左。こんな人沢山作ってどうするんですか。」と世論調査も挙げ、全百二十七議席中で都F・公明は七十五議席を獲る予想に警鐘を鳴らした。



 一方、大沢は豊洲問題につき、汚染という言葉の風評被害を謝罪した。当時に都議会で第一党であった民主の幹事長を大沢は務めていた。「風評被害をなくしていかないと。」と述べ、百合子の都議会へのメスを称えつつ、百合子のYesマンが多数になったら再びブラックボックス化すると、訴えた。

投開票は七月二日。


『憲法』十五条では、公務員の地位を規定(以下は一部)。


すべて公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない。



『自衛隊法』六十一条では、政治的行為の制限を定めている。


隊員は、政党又は政令で定める政治的目的のために、寄附金その他の利益を求め、若しくは受領し、又は何らの方法をもつてするを問わず、これらの行為に関与し、あるいは選挙権の行使を除くほか、政令で定める政治的行為をしてはならない。



『公職選挙法』百三十六条のニでは、公務員の地位利用を定めている(以下は一部)。


次の各号のいずれかに該当する者は、その地位を利用して選挙運動をすることができない。
 一 国若しくは地方公共団体の公務員又は行政執行法人若しくは特定地方独立行政法人の役員若しくは職員
2 前項各号に掲げる者が公職の候補者若しくは公職の候補者となろうとする者(公職にある者を含む。)を推薦し、支持し、若しくはこれに反対する目的をもつてする次の各号に掲げる行為又は公職の候補者若しくは公職の候補者となろうとする者(公職にある者を含む。)である同項各号に掲げる者が公職の候補者として推薦され、若しくは支持される目的をもつてする次の各号に掲げる行為は、同項に規定する禁止行為に該当するものとみなす。
 一 その地位を利用して、公職の候補者の推薦に関与し、若しくは関与することを援助し、又は他人をしてこれらの行為をさせること。
 二 その地位を利用して、投票の周旋勧誘、演説会の開催その他の選挙運動の企画に関与し、その企画の実施について指示し、若しくは指導し、又は他人をしてこれらの行為をさせること。

撮影記事:金剛正臣

0コメント

  • 1000 / 1000