舞台『北斗の拳』はザコが主役、米ブロードウェイ進出を目論む

【芸能報道】 平成二十九年七月四日に東京・水道橋にて、CLIE(代取:吉井敏久)は舞台『北斗の拳 -世紀末ザコ伝説-』の制作発表会を行った。原作は一九八〇年代に「週刊少年ジャンプ/集英社」の黄金期の一角を担い、アニメ化もされた「北斗の拳/作・武論尊、画・原哲夫」。三十五周年を経て初の舞台化となる。


脚本は川尻恵太(SUGARBOY)、演出は村井雄。声の出演に、あのナレーションの千葉繁(甲午)も決まっている。日程は九月六日(水)から十日(日)の五日間。場所はシアターGロッソ。オープニングのライヴではクリスタルキング with A応Pが「愛をとりもどせ!!」を歌う。また舞台化の特別企画「断末魔DANMATSUMA(DMM)総選挙」として公式Twを通じ断末魔を募集(#ザコ舞台断末魔)している。


発表会では出演者の磯貝龍虎(丁卯)、河合龍之介(癸亥)、モデル・寿里(辛酉)、舞踏家・花園直道(戊辰)、林野健志(庚申)、アイドル・水希蒼(丙子、A応P)と歌手・ムッシュ吉崎(戊子、クリスタルキング)、芸人・川本成(甲寅)が登壇しザコ話しに花を咲かせた。


磯野は「大好き過ぎて、震えて震えて立てなくなりました。」と出演が決まった事に歓喜。河合は「死んでいく役が多い。色々な死に方はしてきましたね。」と回顧。寿里は「(本作の)設定自体が物凄く面白くて、死に様に集中して。」と。普段のステージとは異なる花園は「全く不安で。歌舞伎の所作で綺麗に死にたいと思います。」と。林野は「やっぱり雑魚の裏のストーリを描くと思うんで。雑魚でも保険に入っているとか。」と脚本を想像した。


女雑魚役として唯一、壇上に立った蒼(写真上)は「女の雑魚が想像つかなくて。A応Pの中では男勝りな性格なので、そこを前面に出していこうかな。」と覇気を示しつつ、出演する俳優達の身長の高さに委縮していた。吉崎は「ブレずに歌い続けて本当に良かった。」とオファへの感謝を示した。



ジャギは誰か

 衣裳はビューティ クリエータのアケミ・S・ミラー(写真上)が担当する。アケミは二十五年に亘り米・NYコレクションをデザイナとして経験。マイケル・ジャクソン(戊戌)等の服を制作した。「雑魚の世界観を一緒に表現させて頂ければ。」と挨拶。NYを雑魚のるつぼと称し、「美というのは魂の問題。雑魚自体が魂の闘い。」と述べた。またブロードウェイ経験もあるアケミは「NYまで持っていきたい。」と、本作の米国公演を目論む。


更に主人公・ケンシロウ、ラオウとトキの義兄弟であるジャギも登場し会場を沸かせた。身体は造り物ではなく生身であった。



芸人・川本は、本作で企画・制作に携わりプロデューサ的な仕事もする。「ケンシロウとかラオウはスター中のスター。(雑魚にとっては)見た事も聞いた事もない。だって遇ったら死ぬんだもん。見た人、生きてないんだもん。」と、未だケンシロウ達に遭遇していない雑魚の境地を突いた。


=クレジット=

©武論尊・原哲夫/NSP 1983, ©北斗の拳ー世紀末ザコ伝説ー製作委員会2017 版権許諾証GP-907


記事:荒田雅×撮影:金剛正臣

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