都議選で最大利益を得た東京公明、都Fは忖度し続ける四年間に

【政治コラム】 都議選が終わった。連日、都Fと自民の報道が舞う。民進や共産に関する報道は少ない。しかし今回の選挙で最も大きな利益を得るのは、東京公明だろう。理由を綴る。


一つは議席数。都議会・百二十七議席の内、都Fは五十五、自民と公明が二十三で並び、共産が十九。残り二の内、一が都F派。百二十七議席の過半は六十四。都Fと公明と一で七十九となり過半。キャスティング ボードを握る事(決裁権)に関して日本一の公明は巧い。公明が反対を示せば七十九から二十三が引かれ五十六と過半を割り、その議案は通らなくなる。


滅多な事ではあり得ないだろうが、公明が自民、共産、民進と同調すれば六十五で過半となり、都Fのみが反対する議案が通る。悪までも可能性の話しだが、全く四年間で無い、とは言い難い。


二つは議会運営能力。自公の時とは異なる。それは議員のキャリアだ。自公の時はベテラン議員同士なので、交渉事はつば迫り合いとなっていた。だが今や第一党の都Fには四回生以上が三名。略々一、二回生。対する公明には四、五回生はごろごろおり、都議会の副議長を務めた七回生までいる。議会運営に関し雌雄は決している。


議内の会派を纏めるのは各幹事長。変更なければ、都Fは音喜多駿、三十三歳。公明は東村邦浩、五十五歳。議外の党代表なら都Fは野田数、四十三歳。公明は高木陽介 衆議(写真上)、五十七歳。この議会幹事長と代表が三つ。野田は都議までしかやっておらず、国政は落選。現在は都知事特別秘書の一公務員。高木は経産副大臣等も務めた実力者。野田は秘書業は選挙戦術は巧いかもしれないが、議会運営上の交渉となると高木には遠く及ばなそうだ。



公明の時代

 以上より自民という強者が小さくなり、都Fの新米が多数となってくれた為、公明は都議会において圧倒的に優位で議会を進行できる。誰が議長になるか不明だが、公明が副議長となっても然程に問題はない。そう、都Fは公明に忖度し続ける四年が確定したのだ。都F議員に公明議員を負かす力はある訳がない。



公明は政党として国内トップの生産性を誇る。

そして公明の影響力は遠くない未来、都知事にも及び始めるだろう。

都知事にとって最強のブレーキ役は東京公明だ。都下の学会婦人部は国内きっての猛者が故、国政の選択肢を残す都知事は無碍にできないだろう。九月からの定例会に注目だ。


記事:金剛正臣×撮影:岡本早百合

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