【芸能報道】 平成二十九年七月十日に東京・有楽町にて、映画『東京喰種 トーキョーグール/松竹』のジャパン プレミアが行われた。三日には米・LAにてワールド プレミア、七日には独・ベルリンでヨーロッパ プレミアを行った。
ジャパン プレミアではレッドカーペッド セレモニも催され、抽選で当たったファンの歓喜の声が木魂した。報道陣の前に登場したのは、主演の窪田正孝(戊辰)、鈴木伸之(壬申)、桜田ひより(壬午)、蒼井優(乙丑)、大泉洋(癸丑)、小笠原海(甲戌)、白石隼也(庚午)、相田翔子(庚戌)、栁俊太郎(辛未)、前野朋哉(丙寅)と監督の荻原健太郎(庚申)の十一名。
舞台挨拶では演者に共通の質問としてキャラの魅力を問われた。窪田は金木研を「真っ白で何も無いのが魅力なのかな。何者にもなれる。だからこそ自分が何者か解っていない。」と述べた。また窪田はLAでの話しもした。日本語で「東京喰種、好きですか?」と聞くと「Yeah!」と答えが返ってきた点と金木のコスプレをした米国人が四十人程度いた点に驚いた旨を述べた。
本作を試写で観た際に涙を流した優は、神代利世を「迷いがない所じゃないでしょうか。金木君が真っ白に対して、漆黒の様な。」と。金木・窪田とのやり取りを「釣りをしている様な感じ。」と独特の表現をした。窪田も「ころころ転がされている様な感じ。」と返した。
大泉は捜査官・真戸呉緒を「悪い役。」と。オファ時についても話した。「捜査官っていう響きにグッときまして、もう捜査官って聞いて、やるって引き受けたんですよ。」と述べた。原作を読んでなかった為、初めて真戸を知った際に「まあ、このマドクレの見てくれが一寸、酷いっていうか。相当ですよ、あの顔は、ね。目、片目、物凄く大きいんですよ。石田先生もね、実写する事をイメージして画かないと。」と会場を和ませた。また配役発表の時のネット上のコメントに「いや大泉じゃないだろうな、という意見に、そりゃそうだろうなと思うでしょう。あの見た目ですから。でも中にはピッタリだって言う奴もいる。ピッタリではないんですよ。寄せ様がない、あの顔には正直。で、ビジュアルが出ても、まんまだ、みたいな。まんまなわきゃないよ。」と否定半分、嬉しさ半分の様であった。
翔子は笛口リョーコを「弱い喰種なんだけれども、強さ、心の太さみたいなのを出して芝居しないと。」と母親ならではの魅力を語った。また「喰種。人が人を喰らうという原作を読ませて頂いた時に本当に怖い想いをしたのですが、試写を見せて頂いた時に本当に美しい映像美と、その中に愛が溢れている。」と感動を伝えた。
萩原監督は「東京喰種って作品が日本だけじゃなくて、世界で愛されているっていうのを感じました。」と述べ、本作の魅力について「一番はキャラクタかな。それぞれがそれぞれの正義とか葛藤を抱えていて、それに向って真摯に向き合いながら日々を過ごしている。」と答えた。
最後にサプライズとして、原作者の石田スイから窪田へ肖像画のプレゼントがあった。他の登壇者についても石田は画き、二十九日の公開より入場者プレゼントとなる。
=ストーリー=
人の姿をしながらも人を喰らう怪人【喰種(グール)】。水とコーヒー以外で摂取できるのは「人体」のみという正体不明の怪物たちが、人間と同じように暮らしている街、東京。
ごく普通のさえない大学生の金木研(カネキ)は、ある日、事故に遭い重傷を負ってしまう。
病院に運び込まれたカネキは、事故の時一緒にいた喰種の女性・リゼの臓器を移植されたことで、半喰種となってしまう。自分が喰種化したことで苦悩するカネキは、以前から通い詰めていた喫茶店あんていくで働き始め、そこでアルバイトをしている女子高生・霧嶋董香(トーカ)と出会う。
あんていくは喰種が集まる店で、トーカもまた喰種なのだった。
トーカはぶっきらぼうな態度を取りつつもカネキを助ける存在となっていく。喰種たちのことを深く知ることで、カネキは大切な仲間や友人とどう向き合うか葛藤する。そんな中、喰種を駆逐しようとする人間側の捜査官・CCGとの熾烈な戦いに巻き込まれていくのだった…。
=クレジット=
『東京喰種 トーキョーグール』
原作:石田スイ「東京喰種 トーキョーグール」集英社「週刊ヤングジャンプ」連載
出演:窪田正孝
清水富美加 鈴木伸之 桜田ひより 蒼井優 大泉洋 村井國夫 / 小笠原 海 白石隼也 相田翔子 栁 俊太郎 坂東巳之助
佐々木 希 浜野謙太 古畑星夏 前野朋哉 ダンカン 岩松 了
監督:萩原健太郎
脚本:楠野一郎
音楽:Don Davis
主題歌 : illion「BANKA」
配給:松竹
tokyoghoul.jp
公開:7月29日 全国公開
©2017「東京喰種」製作委員会 ©石田スイ/集英社
記事:荒田雅×撮影:金剛正臣
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