第一声の枝野幸男が再びの政権交代へ意欲、経済政策を打ち出す

【政治報道】 平成二十九年八月二十一日に東京・中野にて、民進党の代表選に出馬した枝野幸男(甲辰)元・官房長官が街頭での第一声を発した。応援弁士は枝野の選対本部長を務める長妻昭(庚子)元・厚労大臣、辻元清美(庚子)衆議、杉尾秀哉(丁酉)参議。対抗馬は前原誠司(壬寅)元・外務大臣。十二日後の九月一日に決する。代表選は蓮舫(丁未)参議の辞職によるもの。


枝野は十四日に先んじて代表選への三つの決意を語る動画を公開。一つは自民一強政治への対抗軸の必要性、二つは国民と繋がり未来志向のビジョンづくり、三つは民進党自体の生まれ変わり。同日の共同記者会見では、出馬の動機を危機感と怒りと話し、「立憲主義がないがしろにされ、政治が私物化され、考えられない様な情報隠ぺいがまかり通ってしまっている。」と安倍政権を批判した。また「原発ゼロはリアリズム。」と述べた。枝野はボトムアップ型のリーダを目指す。



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 二十分近くに及んだ街頭演説では再びの政権交代への意欲をみせた。会見に同じ内容から始め、民進党が自民党との違いを鮮明する事を蔑ろにした点を反省。対抗軸を未来のビジョンとして、多様性を強調。「自己責任で通用するなら政治は要りません。自由競争で良くなるならば、政治は要らないじゃありませんか。」と政治の必要性を訴えた。


元・経産大臣の枝野の経済対策は、「政治が無理やり給与を抑え込んでいるる部分。」として介護士・保育士等を挙げ、低水準な賃金の業界に税金を投入し、雇用の増加と内需(個人消費)を盛り上げる事だ。


原発ゼロ、大東亜戦争下の帝国軍によるインパール作戦を引き合いに憲法九条の改正に反対、と立て続けに訴えた。党員サポータ等を「政党の基盤。」とし、地方票の掘り起こしを図る。代表選は国会議員、地方議員、党員に投票権がある。報道現在で国会議員票は前原が優勢とみられている。


 長妻は瀬戸際の闘いと表現し、米仏を例にトップダウン型のリーダを否定。「気の遠くなる様なコンセンサス(合意)を経る。」と。辻元は総選挙を見据えて「与党か野党かの方が分かり易いんじゃないですか。」と、枝野の共産党を含めた野党共闘を支持し応援した。


撮影記事:金剛正臣

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