【高級ファッション考察】 平成二十九年八月二十七日から三十一日の間、ブラジル・サンパウロにて『第四十四回 サンパウロ ファッション・ウィーク(SPFW)』が開催され、三十五ブランドが夏コレクションのショーを行った。今季の統一テーマは「ファッションが好き、ブラジルが好き」。SPFWは一昨年に二十周年を迎えた。同国は、報道現在で金融危機の最中である。
世界のセレブの間でも重宝される「ブラジリアン水着」。ブラジルならではの力ある美しいデザイン性が日本でもモデル界やグラビア界で浸透しつつある。ハイムは注目のブランドをピックアップした。
最初は「ビックス・パウラ・ヘナーニ」。メタリック性のビキニが有名。日本からでも購入できる。今季は光りよりも生地の柔らかみを表現した。ビキニ、ワンピース等はフィット感ではなく、くた感、布地をあてた雰囲気に仕立てた。ヒップはやや出すが、ハイウェストもポイントである。ヘアスタイルをしっかりと束ねて、すっきりに。耳元や首元は、大きめの様々な白い貝をこしらえた。
次は「トリーヤ」。エキゾチックなスタイルで攻め過ぎていないブランドだ。日本からでも購入できる。今季は落ち着いた品性高いエキゾチックで勝負。シックで大人の女感が漂うコレクションとなった。葉や花のプリントや光沢感のあるもの。こちらもハイウェストであるが、スクエア感があるデザイン。ワンピースは肩から吊っているかのような緩いテイスト。足元は厚底で高いヒールと存在感だ。
最後は世界的に有名な高級スイムウェア ブランド「レニー・ニーメイヤー」。日本語で購入できるECサイトは、とても少ない。今季は一重に近未来を彷彿させた。水着だけでなくドレスもある。ブラジルのブランドは「ブラジリアン水着」がある通り、バックショットを重視している。だが「レニー・ニーメイヤー」は全面で勝負した。ハイウェストだが、まるで織物のように幾何学的に交錯させる。耳元は構築的で洗練さを追及している。モード性が高いコレクション。
画像引用:SPFW, N44 - DETALHES
VIX PAULA HERMANNY/UOL、SPFW, N44 - DETALHES
TRIYA/UOL、SPFW, N44 - DETALHES
LENNY NIEMEYER/UOL
記事:金剛正臣
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