皇太子・皇太子妃殿下が『第三十二回 国民文化祭』『第十七回 全国障害者芸術・文化祭』にご出席

【社会報道】 皇太子(庚子)殿下は、平成二十九年九月二日に奈良市・東大寺にて『第三十二回 国民文化祭/文化庁』及び『第十七回 全国障害者芸術・文化祭/厚労省』の開会式にご出席された。皇太子妃雅子(癸卯)殿下の国民文化祭出席は二年振り。合同開催は初。会期は九月一日から十一月三十日まで。


『国民文化祭』は昭和六十一年から始まり、「文化の国体」と呼ばれている。全国から演劇や吹奏楽、美術作品等を発表する文化の祭典である。『全国障害者芸術・文化祭』は平成十三年から始まった。障害者の芸術と文化活動への参加を通じ、生きがいや自信を創出して障害者の自立と社会参加を促進を図る。また障害に対する国民と県民の理解と認識を深める為に全国で持ち回り開催している。



基本理念は「日本文化の源流を探る」「文化の今を楽しむ」「文化芸術立国の礎を築く」「障害のある人とない人の絆を強く」の四つ。事業構成は総合フェスティバル等の主催事業、シンポジウム事業、国際交流事業、障害者事業、分野別フェスティバル、協賛事業(文化庁承認事業)と応援事業(奈良県承認事業)。分野別フェスティバルでは、会期中の三ヵ月間で県内三十九市町村にて合計百三のイベントを開催する。


皇太子殿下は東大寺大仏殿にて、以下のお言葉を述べられた。


「第32回国民文化祭・なら2017」・「第17回全国障害者芸術・文化祭なら大会」のオープニング「開会式」に,皆さんと共に出席できることをうれしく思います。
奈良県は,多くの文化財と美しく豊かな自然景観に恵まれた地であり,仏教を始め様々な文物が外国からもたらされ,日本古来の文化と交流・融合を果たし,今に続く日本文化の源が生み出されました。

この奈良の地において,全国各都道府県,さらには海外からも,様々な文化活動に取り組まれている方々を迎え,国民文化祭及び全国障害者芸術・文化祭が開催されることは,誠に喜ばしいことであります。関係者の皆さんが開催のために払われた努力に対し,心から敬意を表します。
特に今回は,これまで別々に開催されていた両祭典を,全国で初めて一体的に開催されると伺っており,様々な文化・芸術活動に共に参加することを通じて,障害のある方とない方の交流が深まることを期待しています。

奈良県では,「日本文化の源流を探る」,「文化の今を楽しむ」,「文化芸術立国の礎を築く」,「障害のある人とない人の絆を強く」の4つのテーマの下,県内各地で広範な分野にわたる文化・芸術行事が開催され,奈良県が発祥といわれる能や相撲などの伝統文化,社寺と連携した行事など,多彩な取組が行われることになると伺っています。
このような取組を通じて,地域や世代を超えた幅広い交流の輪が広がり,人と人の絆が深まるとともに,地域の伝統芸能や文化を再認識しつつ,新たな文化を創造していく場として,「国民文化祭・なら2017」・「全国障害者芸術・文化祭なら大会」が大きな成功を収めることを願い,私の挨拶といたします

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