和牛さしみハンバーグはGEMS恵比寿の『カルネジーオ イースト』

【グルメ】 平成二十九年九月七日に「GEMS恵比寿/野村不動産」がオープンした。二日前にレセプションが開催され、報道陣向けに試食会も行われた(既報)。


三階は肉イタリアンの『カルネジーオ イースト』。西口にも店舗を有す。十七時半から二十六時まで営業しており、月曜が休業日。予算の目安は六から七千円。分煙の店内には六十席。内、カウンタは十二席。個室も一室あり、五から八名。



<鶏、バター、レモン、和牛>

 厳選した和牛がウリだ。試食会では「鶏ムネ肉のバターソテー」と博多のフランスパン、裏メニュー「和牛さしみハンバーグ」とスパークリング ワインが提供された。鶏は、たっぷりのバターでぐつぐつに煮立った状態で出てくる。口に入れる際には温度に注意されたい。含むと温かみあるバターの香りが息巻く。レモンが添えられているので、直接、鶏を切った面にレモンを絞る。バターと鶏とブレンドし、味が締まる。


フランスパンは思った以上に硬くない。表面のパリ感は優れており、中はしっとりした控え目な印象だ。そのままでも勿論、美味い。器に溜まったソテーの置き土産にパンを浸す。浸透するまでには少し時間を要す。半分ほど浸み込ませたら、鶏を乗せて口に入れる。パンの香味が包み込み、別の味を提供してくれる。鶏だけよりもさっぱりしていて、甘味が微かに。冷めにくい点もポイントだ。



複数段の美味を

 次は裏メニュー「和牛さしみハンバーグ」。この裏メニューは口頭で注文しなければならない。しかも月末までの限定メニューだ。ティースプーンが添えられている。このスプーンで割って混ぜながら食べる。表と中、そして肉汁を混ぜる。表のみは、しっかりと焦げ目がついており、スプーンで割ると肉汁が次々と溢れ出てくる。舌の上では硬さのある表とソフトな中の当たりで気持ちが良い。咀嚼すれば、三段階の味覚に出逢える。安易に飲み込んでは勿体ないだろう。そのままで肉汁感を味わえるのだ。


マスタードが脇にある。マスタードをハンバーグに付ける事により油感が少し抑えられ、味が肉と行ったり来たりする面白さ。ルッコラと一緒だと前歯に味を残す技あり。そのしっとり感は、歯での噛み応えがポイントとなる。どこの歯で噛むかで味覚が変わる。


カウンタで食した。手前の方であれば、冷蔵ケースを前に食せる。中には宮崎産や群馬産のヒレ肉等の国産が並んでいた。


撮影記事:金剛正臣

0コメント

  • 1000 / 1000