物質的に若者・若手はPoor、シニアはRich|国民生活に関する世論調査

【社会報道】 内閣府(総理:岸田文雄)は、令和四年一月七日に『国民生活に関する世論調査』を公表。統計データから、物質的に豊かな日本社会は瓦解したと見做せる。子ども・若者・若手等の日々の努力により、豊かなのは六十歳以上となった。


調査対象は、全国十八歳以上の日本国籍を有する者。標本数は三千人。有効回収数(率)は一千八百九十五人(六十三.二㌫)。抽出方法は「層化二段無作為抽出法」。調査方法は郵送。調査時期は同三年九月から十月。十八歳から三十九歳までの有効回収数は全体の二十一.七㌫を占めた。


調査項目は以下の四点。

  1. 現在の生活
  2. 今後の生活
  3. 生き方、考え方
  4. 政府に対する要望



現在の生活

 生活は、去年と比べて「向上」は三.六㌫、「同じ」は七十.二㌫、「低下」が二十五.九㌫。全体として現在の生活に「満足」は五十五.三㌫、「不満」が四十四.三㌫。


所得・収入で「満足」は三十九.七㌫、「不満」が五十九.七㌫。資産・貯蓄で「満足」は三十二.七㌫、「不満」が六十六.六㌫。十代と二十代の不満度が共に高い


日頃の生活の中で、悩みや不安を「感じている」は七十七.六㌫、「感じていない」が十六.七㌫。その内容は「自分の健康」「老後の生活設計」「今後の収入や資産の見通し」「家族の健康」等が挙がった。自由時間の過ごし方で「スポーツ」は二十三.七㌫で七位(複数回答)。自由時間が増えた場合にしたい事では「スポーツ」が二十七.八㌫で三位。一位は「旅行」だった(同)。



今後の生活

 これから先の生活は「良くなっていく」は六.六㌫、「同じ」は六十四.四㌫、「悪くなっていく」が二十七.〇㌫。


今後の生活の力点は「健康」「資産・貯蓄」「食生活」「レジャー・余暇生活」「所得・収入」等が挙がった(複数回答、上位五項目)。都市規模別では「健康」は町村、「資産・貯蓄」が大都市で割合が高くなった。性別では「健康」「食生活」は女性、「レジャー・余暇生活」「所得・収入」が男性。十代と二十代は「資産・貯蓄」「所得・収入」の割合が高くなった


今後の「心の豊かさ」「物の豊か」につき、四十代以下は「まだまだ物質的な面で生活を豊かにする事に重きを置きたい」が五十㌫を超えた。一方、六十代以上は「物質的にある程度豊かになったので、これからは心の豊かさやゆとりのある生活をする事に重きを置きたい」が六十㌫を超えた。

物質的に若者・若手は乏しく(poor)、シニアは豊か(rich)。


今後「将来に備えるか」「毎日の生活を充実させて楽しむか」につき、四十代以下は「貯蓄や投資など将来に備える」は七十㌫近く。六十代は「毎日の生活を充実させて楽しむ」が七十㌫近く、七十代以上は八十㌫を超えてしまった


子ども・若者・若手は六十代以上よりも圧倒的に早く、社会保障費(年金・医療・介護)を補填する為に「消費税」を納め続けている。子どもでは消費税十㌫を納めているが、その年金額は報道現在の受給世代よりも圧倒的に低くなる。




生き方、考え方

 家庭の意味では「休息・安らぎの場」「家族の団欒の場」「家族の絆を強める場」「親子が共に成長する場」等が挙がった(複数回答、上位四項目)。働く目的では「お金を得る為に働く」「社会の一員として、務めを果たす為に働く」「自分の才能や能力を発揮する為に働く」「生き甲斐を見つける為に働く」等が挙がった。



政府に対する要望

 「社会保障の整備」「コロナ対応」「景気対策」「高齢社会対策」等が挙がった(複数回答、上位四項目)。年齢別では「社会保障の整備」「高齢社会対策」は七十歳以上、「コロナ対応」は六十歳以上、「景気対策」は三十代と四十代で割合が高くなった。

「財政健全化」は三十代と六十代以上で割合が高かった


尚、六十代以上の有権者の割合は、全体の四十㌫超。


0コメント

  • 1000 / 1000